「この人は何も知らずに死んでいくんだ・・・!!」「大丈夫」「がんが治った人は、がんと闘った人です」医師・庄司のその言葉だけを信じて、辻本は激しい副作用に耐えていた。彼女は、自分のがんの完治の確率も治療の選択肢も、そして医者の言葉の真意も、何も知らない。現実に苦しむ斉藤を「大人」にしようとする庄司は、昔話を始める。なぜ医者は告知を嫌がるのか、告知の先で患者は何を思うのか、庄司にそれを教えてくれた患者の昔話を・・・。これが、この瞬間も日本中で行われている、日本の「がん治療」だ。ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰 漫画onWeb http://mangaonweb.com