「メタボ気味、ぼさぼさ頭、無職のおっさん…ここは俺の楽園」
幼い頃からなんでもできる兄と比べられ常に引け目や劣等感を感じていたコウは、ある日最悪なタイミングで家族にゲイであることがバレてしまう。
それから家を出たコウは心の傷を隠すように、自分より劣っている人間を探しては身体を重ねる日々を送るようになっていた。
そんなときに出会った見るからに冴えない無職の男。
一夜で終わる関係のはずが、男の部屋に入り浸りご飯を食べてはセックスを重ね…。こんな自堕落な生活なのにいつもよりずっと安心できる自分に気付き…。
心に傷を抱えた青年・コウとそんな彼に手を伸ばす大人の徐々に重なり合う気持ちを描いたクロッシング・ラブ。