苦手でしたが印象変わりました
タイトルや今時の絵柄が苦手で、先入観で避けていた作品です。映画を見て、小説の一部を読んだことがありましたが、その時もあまり感情移入できなかったです。
しかし、今回漫画をじっくり拝見しましたところ、君の膵臓を食べたいという一見変わった言葉の重みみたいなものがどんなものか、登場人物の心の機微が非常にリリカルで良作だと思いました。
相手を「キミ」と呼ぶ当たり、少し非現実的な部分もありますが、読み進めるとそのあたりの心の動きもわかってくるので、じっくり読むとよい作品です。ただ、具体的にどういう膵臓の病気かがよくわからないのですが、そのあたりは実際にその病気にかかっている方への配慮でしょうか。そのあたりは人によって受け止め方が違ってくるかもしれません。