｢僕に花のメランコリー｣のレビュー・感想

ちいさな頃の記憶の描写が丁寧で、自分の過去ではないのになぜか懐かしく感じてしまうこの作品。幼馴染の花と弓弦は10年ぶりに再会しますが、最初は弓弦が心を閉ざしているため、花の思いやりがなかなか届きません。
どんなに突き放しても「弓弦のため」と悪戦苦闘する花は女子目線でも可愛く見え、弓弦も心打たれたのか徐々に二人の心が近づいていきます。
ツンデレな弓弦をワンコのように愛する花の姿に、ほっこりさせられること間違いないでしょう。

「再会したカレは、昔のカレと真逆に人間になっていました。」という、家庭トラブルが原因で、カレが豹変しちゃう系ラブ。
”王道を思う存分楽しみたい”方には須らく読んで頂きたい一作！これぞ少女マンガと思える女の子向けの可愛らしい絵柄に、イケメンで固められたキャラクターが◎

内容はよくある少女マンガ設定ですが主人公の花ちゃんがダントツ可愛い。可愛い。二回言います。
そして今まで読んできた少女マンガの中で一番イラストが綺麗なのです。幼馴染という王道中の王道ストーリーですが男の子のモテ男度がやたら高くもはや高校生の色気ではない。ゆえに読者であるわたしもニヤニヤ。
我が娘にもこんな恋をして欲しいなぁ。一途な恋愛ができる子どもの教育方法,誰か教えてください。

幼い頃に一緒に遊んでいた初恋の相手と10年ぶりに再会したことから始まる純愛ラブストーリー。
ケンカばかりで女癖も悪くなっている弓弦くんですが、もう彼を1人にしまいと追い続ける花が健気で可愛らしい。こんな子に一途に思われたらイチコロだけどなぁ（笑）
そんなちょっと不良気味の弓弦くんが徐々に柔らかく変わっていく姿にまたキュンとしてしまうのです。