恋心多き独身フェミニスト Kana35歳読書のお時間ですスタッフ
生活保護の現場を、温かくそしてリアルに描く本作。でも正直なところ、第1話は、主人公義経えみるのダメっぷりに、読んでいるこっちが絶望します。でも、それは間違いでした!
2話以降、彼女は次第に自分の判断で、公務員としてしなくてはならないことを考え、例え同僚に反対されたとしても、正しいと思ったらきちんとやり通す。そんな強い意志を持つようになります。生きるってなんだろう、生活するってなんだろう、”健康で文化的な最低限度の生活”を、公務員の目線から見るマンガは、いろんなことを考えさせられる、続きが気になる作品のひとつです。
恋愛体質コンサルタントちりゅううすずか42歳スペシャリスト
新卒公務員のえみるは生活保護受給者のケースワーカーとして働くことに。未申告のバイトでギターを買った高校生が不正受給に該当し、要返済……。そんな辛い局面にある受給者たちの境遇に心が痛みます。
国が便利で豊かになった現代における「健康で文化的な最低限度の生活」とは? 個々のケースにいつも的確な答えを出すえみるの指導係・半田さんが私の中で密かなヒーロー。彼の地道な活躍に熱くなりながら、一気に読みました。
喫茶店ではマンガ2冊読了がノルマの歴史好き女子37歳読書のお時間ですスタッフ
憲法にある一文をタイトルにしたこの作品で扱うのは生活保護。
役所のケースワーカーとして働く主人公が、生活保護を受けている人たちとのやり取りを通じて、その実態をあぶりだします。
生活保護をうけるにも様々な理由がある。そんな当たり前のことに改めて気付くことができるマンガです。ちょっとドジっ子風な主人公に、思わず心がほっとしますよ。
「四天王の端っこにいそう」なパワー系編集者・やすぜん47歳読書のお時間ですスタッフ
不正受給が問題となり「ナマポ」と揶揄されがちな「生活保護」がテーマ。
一括りに「生活保護をもらう」と言っても、百人いれば百通りの事情があって、その結末も違います。
生活保護がもらえて命を繋ぐ者もいれば、もらえず断つ者も。「貧しさにも種類がある」ことを思い知らされると共に、自分の足元を確認してしまう一冊。
都内タワーマンション最下層で暮らすママ書店員41歳読書のお時間ですスタッフ
健康で文化的な生活は生活保護費で行えるのだろうか。
親戚でお恥ずかしながら生活保護のおばさんがいるのですが、すぐそこにある日本の課題をマンガで丁寧に取り上げたことは賞賛に値すると思います。正直、生活保護者には申し訳ないですが8割くらい自己責任かとわたしは思います。この主人公が悩む壁はもしかしたら明日起こりうる身内の問題としてあるかもしれません。
改めて将来を考えるきっかけマンガになればとちょっと思っております。
よしもと漫画研究部部長 ゲオルギー吉川36歳芸能人
これが新卒公務員が直面する生活保護のリアル!
公務員になった主人公の義経えみるが、福祉事務所でケースワーカーとして生活保護に関わる仕事に就くことになり、生活に困窮した人たちと正面から向き合うことになる作品です。
生活保護というと、もらっている人に対してずるいとか不正受給のイメージだったり持ってる方が多いかもしれませんが、そうじゃない人が大多数だということが読むと分かります。
外側からはなかなか分からない生活保護の具体的な状況を新卒の主人公の目を通して貧困に真摯に向きあっていくので重いテーマにはなりますが、いつ自分が病気で仕事ができなくなって世話になるかもしれません。
綿密な取材を元に現場をリアルに描いた貴重なマンガなのでぜひ一度偏見を無くして読んでみてください。
こじらせ恋愛難民Ryoko40歳読書のお時間ですスタッフ
日常生活を送るうえで困難を抱える人の相談、援助を行う仕事、ケースワーカーになった新米公務員の奮闘を描いています。
生活保護の現場ってこんなに大変だったとは……! 生活保護の受給者にもやむにやまれず受給に至った人や、受給を安易に考えている人など、様々な人がいることが克明に描かれています。
自分たちが支払っている税金が大量に投入されている生活保護の実態を知るきっかけになる、勉強になるマンガです。