二次元にいきたい妄想女 神之れい40歳スペシャリスト
31歳のスランプ中の小説家と10歳の幸薄少女という、かなりの年齢差です。
大人と子どもという時点で犯罪臭が漂いそうですが、こちらの作品はそんな雰囲気を醸し出しません。
ふたりはすぐに劇的な恋をするというわけでなく、最初はただのおっさんと少女という関係。ここから少しずつふたりの間に愛が芽生えていくのです。
20歳以上の年の差があるのにどうやって恋に発展するのか……それが気になってどんどんページをめくってしまいます。
恋愛体質コンサルタントちりゅううすずか42歳スペシャリスト
なんと小学生の女子x31歳の男の恋。設定だけ聞くと、倫理的に大丈夫かな!? と誰もが心配するのでは。でも、キャラ設定がしっかりしていて、「そういうのもありかな」と思わせてくれる。
普通、大人の求めるものは子どもの想像力では補いきれない。でも、きっと遙は真一の欲しいものを与え続けている。ラブシーンを期待しない分、内面的な二人の結びつきが深まるたび、心が動かされる。
こじらせ恋愛難民Ryoko40歳読書のお時間ですスタッフ
10才の少女が20も年の離れた小説家に恋をする、それって、あり得ない話じゃありませんよね。小さい頃って大人の男性に憧れたりするものです。ですが、世間的には20才も年下の女性に恋をすると「ロリコン」とか「気持ち悪い」と言われてしまいがちです。
年の差恋愛が気持ちわるい、苦手だ、と感じている人ほど、このマンガを読んでほしいと思います。年の差を凌駕する愛のカタチが描かれているマンガです。
31歳の小説家と10歳の少女の物語。最初は少女の片想いで、「大人の男性に憧れる話なのかな」と思っていたら、そうではなくて……。親子ほども違う男女の話って、なんとなく生々しさを感じることが多いのですが、本作がなんともピュアに感じられるのは、少女の「初恋」が、そのまっすぐな想いが、無垢な白さであふれているからかも。でも、31歳だとその想いを受け止めるのはまぶしすぎるのか、そんなもどかしさやシンドさも感じるのがたまらないです。