30代半ばって、多分どんな女性でも一旦人生を考え、足を止めたくなるものです。そこを悩まず駆け抜けることができるのは、相当気力と体力がある人なんだと思います。この作品のヒロインも、よくある気力を失くして立ち止まっている一人。そんなときに出会ったのが、ずいぶんと年上の男性。彼と出会い、触れ合うことで、ふっと肩の力が抜けるヒロイン。
がんばりすぎると、恋も人生も息切れしちゃう。読んでいるとそんな風に自分を許せるように思えてきます。
5年の恋愛を引きずるライター 花輪えみ32歳スペシャリスト
30代半ばで仕事バリバリ、不毛な不倫経験を経た主人公・つぐみ。強情な彼女が海江田に突っかかる場面を読んでも、とても恋愛向きとは言えません。
つぐみより15歳近く年上の海江田ですが、彼女に対する基本スタンスは説教モード。それでも、時折みせる包容力は抜群に魅力的。オジサンとの恋愛は、女としての価値を再発見させてくれるかも……と、読みながら強く思います。
胸キュンに飢えている昭和生まれの独身コラムニスト 東香名子41歳スペシャリスト
50代の熱い視線、しぐさ、足にキスをする愛情表現……。枯れ専の女子たちの間で未来永劫語り継がれであろう作品。
30代女性×50代男性の組み合わせという年の差恋愛。戸惑いつつも、海江田の愛を受け入れるつぐみ。若い頃には味わえない大人の恋愛を学べる教科書と言えます。映画化もされ、話題になった作品です。
都内タワーマンション最下層で暮らすママ書店員41歳読書のお時間ですスタッフ
50代過ぎの中年オヤジと三十路の独身女性の独特の雰囲気の恋愛がありそうでなかったので個人的には超面白い。独身×独身。不倫ではないので全然楽しめました。不倫も嫌いじゃないんだけどね…。
実際に独身の上司とか思い浮かべながら読んだので身近な人をトレースして観ると面白いかもしれません。元上司ゴメンです。そういえば枯れ専女子ってこれが発祥だったのかしら。ちょっと主人公の子可愛過ぎで反則です。
マンガは隠れて読む派 書店員ねぎ33歳読書のお時間ですスタッフ
幼子の魅力的な作品を紹介し続けましたが最後はオトナの年の差純愛もので締めたいと思います。
30代独身オンナ×50代独身オトコ、男は祖母の教え子で、祖母から離れの鍵をもらっていたと言う。
彼と祖母との関係がよく分からないまま、奇妙な同居生活が始まる。