｢胸が鳴るのは君のせい｣のレビュー・感想

いい感じの男の子にイケると思って告ったら見事玉砕した恋愛あるある。経験ありません？このお話はそんな失恋から始まるピュアな恋愛物語。
忘れようと思っても、相手の優しい部分をみたら気持ちを消すなんて難しいですよね。
目の前で諦めない宣言をしたり、気になった事は何でも聞いちゃう猪突猛進な主人公・つかさを絶妙に振り回すイケメン・有馬がとにかくニクい！
本当は好きなんじゃないの？っていう胸キュン・シーンに何度も心乱されます。

中学からの同級生・有馬くんに想いをよせていたつかさは、卒業間近の中3の冬に勇気を振り絞って告白するけども、思いっきり玉砕！
振られてもピュアに有馬のことを思い続け、信じ続けるつかさの姿が可愛らしく、初々しく、応援したくなります♪
この作品は、女の子が恋をするときの心理描写が細かくとっても繊細。
好きな人に振り向いてもらいたい、私のことだけ呼び捨てだから、大丈夫だよね…？など学生時代の甘酸っぱい恋がリアルすぎて、胸が苦しくなる場面も…！真っ直ぐなつかさと接するうちに、有馬くんの心も変化していく過程もまた堪りません！あの1巻の布団のシーン、2巻最後の教室でのシーンなど、どれもこれも羨ましいっ！！

クラスメイトの有馬のことが好きなつかさ。卒業前に勇気を出して告白するも玉砕…するのが1話目なのでビックリ！
どうしても気持ちを諦められないつかさは高校生になっても一途に彼を想い続けます。
振った後も神対応の有馬が見た目も性格も素敵でずるい！（笑）
一度振られたことを自覚しながらもまっすぐな想いを貫くつかさを応援したくなる作品です。

恋愛マンガを読むとき、どこか他人事だと思ってしまう人も少なくありません。「こんなこと起こりっこない」「こんなことあるの！？」と感じてしまうとき、読み続けるのが苦しくなってしまうのが大人です。
この作品には、自然とマンガの世界に溶け込めるような「誰しもが抱える恋の悩み」に頭を抱える学生たちが描かれています。甘酸っぱい青春を思い出し、素直にキュンとなれるイチオシ作品です。