｢スミカスミレ｣のレビュー・感想

一味違う年の差恋愛ものです。主人公は、介護など家庭の事情でプライベートを全く楽しめずにいた還暦の女性。ある日、いきなり高校生に若返り、青春をやり直すことになります。
同年代の男子と恋に落ちかけるのですが、自分の中身は還暦の女性。
初恋にトキメキつつも、いずれは本当の年齢に戻らなければならない、と葛藤する主人公から目が離せません。続きが気になりすぎるマンガです。

勧められて読んでみたのですが、読み始めたら止まらなくなります！
夜に読み始めると眠れなくなること請け合いなので注意が必要です。主人公の美しい老女は、これまで一度も恋をしたことがありませんでしたが、ふとしたきっかけで若い女の子に生まれ変わります。
主人公が、新しい人生を生きる中で、恋愛に勇気を出して踏み込んでいく様にキュンキュンします。主人公の好感度 “ 高 ” ! 不器用な主人公を応援したくなるマンガです。

魔術、呪い……魔法には様々な種類があります。妖術もその一つ。60歳の澄は、屏風に封印されていた猫・黎によって「青春を楽しみ、恋をしてみたい」という望みを叶えられることに。17歳の少女・すみれになったため、その年齢差はなんと50歳超え！
いわゆる「ジェネレーションギャップ」に悩む澄を、なんやかんや言いながら支える黎の姿に少しホッコリ。過去の自分と、なりたい自分との差に悩む女性の姿は、何度読んでも考えさせられるものがあります。