｢封神演義｣のレビュー・感想

完成度が高すぎて何回読んでも面白い噛んでも噛んでも永遠に味がある…スルメイカのよう。
お話は古代中国、殷の時代末期、そして仙人が武器で敵を倒していくバトル漫画です。あぁここで離脱してはダメです。バトルマンガはパワー系が主流の中、頭脳派キャラで、むやみに戦ったりせず誰も傷つかない方法で物事を解決しようとするところが賢い。
いつもはふざけてばかりいるのに、ピンチの時はバシッと決める！そのギャップが堪らない魅力のひとつです。

アラサーの青春時代ど真ん中の時期に連載・アニメ化されていた「封神演義」が再度アニメ化です！当時の思い出や熱意を思い出すアラサーは必ずいるはず。
美しいけれど残忍な妲己（なぜか憎めない）、個人的に大好きすぎる天化（封神のされ方に何度も泣きました）、なんだかんだで頼りなる太公望……。ストーリーも秀逸ですが、個性あふれるキャラクターは必見です。あなたは誰を好きになるでしょうか？

昔の中国を舞台にしたかなり重たいストーリーですが、ギャグテイストなので暗くなりすぎずに読めます。登場人物の多さもさることながら、それぞれ個性豊かすぎる登場人物が魅力的です。
インパクトが強いので、久しぶりに登場したキャラクターでも「この人は誰だったっけ？」と思うことは少ないと思います。
私はとにかく天化という男性キャラクターが大好きで、彼が物語で一時退場したときは発狂しかけました。