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「【電子限定おまけ付き】 ぼくのほんとうの話」のレビュー・感想

【電子限定おまけ付き】 ぼくのほんとうの話
全1巻|完結
4.2
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公式レビュー

雑食すぎる書店員えんまゆ
40歳読書のお時間ですスタッフ
小学生の男の子の初恋相手は、クラスの男の子だったー。
なぜ女の子らしいものが好じゃいけないのか、男の子が好きじゃダメなのか。
まだ性についての自覚もない頃に、世間一般でいう男と女の境界線を引かれてしまい、悩む姿がなんとも切ないのです。
全体的にほのぼのとした雰囲気でほっこりしつつも、幼いながらも自分の気持ちを大切にする姿を応援したくなる一冊。

みんなのレビュー

オリーブさん
5.0

きっと、お気に入りの一冊になる。

新井祥先生の漫画を愛読していて、こう君(と呼ばせていただきます)の存在を知り、この作品に出会いました。

繊細で、透明で、風が吹いたら飛ばされてしまいそうな絵柄。けど、どこか芯が強くて、力強いメッセージが伝わる。そんな作品でした。まさにこう君らしい感じです。

多分、こう君と同い年なので、作中の『あるある話』は凄く共感しました!

私たちの頃は、性教育を手探りでやっていた時代で、『思春期になると異性に興味が出てくる』という事までしか習いませんでした。

あまりこういう事を言うのは好きではないのですが、日本は多分ものすごく性教育に関しては取り残されていて、ここ数年でようやく多様な性がある事が認知されつつあります。

私たちの時代に、もう少し早く『同性を好きになる人もいる』という事だけでも習えていたら違っていたんだろうな、と思います。

きっと、同級生の中にも居たであろう『こう君』な子たちが、今、自分の幸せを得られている事を願っています。
2022/01/31
バナナさん
3.0

続きが

こうくんかわいすぎ!
2017/12/09
夕月 檸檬(ゆづき れもん)
5.0

微笑ましさと甘酸っぱさとほろ苦さが同居している一冊。

まだ性欲もなく、恋さえ知らなかった小学3年生の男の子が、初恋と同時に同性愛者であることを自覚。

異性愛者と何ら変わりのない純粋な初恋のエピソードとともに、同性愛者としての思いが描かれています。

小学生ゆえ、初恋ゆえの微笑ましさと甘酸っぱさ。
「ほろ苦い」どころではなかったかもしれない、同性愛者としての思い。
それらが同居している一冊です。

「現代の子ども達が自分と同じ苦悩や恐怖を味わうことなく過ごして欲しい」
という著者の思いが、一人でも多くの人に伝わることを願いつつ、おススメします。

特に、親御さん達、子ども達と関わる職業の人達に読んでみてもらいたいです。
2017/07/14
1
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全1巻|完結