微笑ましさと甘酸っぱさとほろ苦さが同居している一冊。
まだ性欲もなく、恋さえ知らなかった小学3年生の男の子が、初恋と同時に同性愛者であることを自覚。
異性愛者と何ら変わりのない純粋な初恋のエピソードとともに、同性愛者としての思いが描かれています。
小学生ゆえ、初恋ゆえの微笑ましさと甘酸っぱさ。
「ほろ苦い」どころではなかったかもしれない、同性愛者としての思い。
それらが同居している一冊です。
「現代の子ども達が自分と同じ苦悩や恐怖を味わうことなく過ごして欲しい」
という著者の思いが、一人でも多くの人に伝わることを願いつつ、おススメします。
特に、親御さん達、子ども達と関わる職業の人達に読んでみてもらいたいです。