現役シナリオライター厳選!ストーリーが面白いマンガ3選

約束のネバーランド
毒姫
金の国 水の国

皆さんにとって、面白いマンガとはどんなものでしょうか?
奥行きのある世界観、オリジナリティのある設定、巧みな伏線回収やハッとさせられる名言。
それぞれこだわりがあると思いますが、今回は現役シナリオライターの筆者が思わず唸らされた作品をご紹介します。

約束のネバーランド白井カイウ

大手検索サイトで大々的に宣伝されていた、話題沸騰中の一作。
孤児院内のホームドラマかと思いきや、食人鬼と呼ばれる怪物が現れ、その食用肉として子どもたちが飼育されている事実が判明してからは一転します。
脱走不可能に見える孤児院から逃げるため、管理者であるママと子どもたちが繰り広げる頭脳戦は目が離せません。
少年マンガですが、主人公は女の子。喧嘩や暴力尽くしではないので女性でも読みやすい。
とにかく先が気になって、一気読みしたくなること間違いなしです。

毒姫三原ミツカズ

昔から毒に慣らされ、体液が猛毒と化した少女たち。
刺客となって、寵姫として送り込まれた敵国での物語です。
第1話の主人公ベラドンナの短編も儚く美しいですが、第2話以降のリコリスの話はさらに劇的。
覆面の敵国王や毒姫に興味を持つ第2王子、窮地を救ってくれた第3王子など、様々な思惑を持つ人物たちが衝突しながらクライマックスまで駆け抜けます。
ストーリーは最後まで緊張感があり、読んだ後も余韻が残る作品です。

金の国 水の国岩本ナオ

某ランキングで第1位を獲得した本作。
神さまが「A国で一番美しい娘をB国に、B国で一番賢い若者をA国に嫁がせる」よう、仲の悪い両国に命じたところから物語は始まります。
緩いネーミングに脱力しながら読み進めると、見えてくるのは骨太な人物造形と緻密に計算されたストーリーテリング。
そのギャップに驚かされながらも、気づけば夢中になってしまう不思議な魅力がありました。
シリアス派にもほのぼの派にもお勧めです。