病気やカルト……壮絶なテーマをライトに語る実録コミックエッセイ4選

カルト村で生まれました。
人間仮免中
アル中ワンダーランド

フィクションではなく、ノンフィクションをマンガで読むのが好きな私。
壮絶な人生を送る人の描くコミックエッセイは、人生が平凡だと感じる人が読むと、好奇心をグワッと揺さぶってきます。大きな問題をどのようにして乗り越えるのか。リアルな視点でお楽しみください。

カルト村で生まれました。高田かや

生まれたときから共同生活を送り、子どもに労働をさせる。一時社会問題にもなったアノ集団。
そこで育った女性が衝撃のカミングアウト。親と離れて住むこと、朝食は出ない、自分の考えを言ってはいけないなど、はたから見たら理不尽の極み。しかし本人は「それがフツウ」と、すんなり受け入れているなんて。
なんとも言えない読み味。社会の闇を見たような気がします。

人間仮免中卯月妙子

キワモノ女優、精神疾患を抱える作者の超衝撃的なノンフィクション。
大量の精神薬を手放せない闘病生活、飛び降り自殺で一命をとりとめて入院。統合失調症である作者が、目の前に起こる現実世界を如実に描いています。
彼女を支える恋人のボビー、そして母親の愛がまた泣ける。途中作者の具合が悪くなったのか、作画がものすごく簡素になるところもあり、そこがまたリアルです。

アル中ワンダーランドまんしゅうきつこ

「マン臭きつ子」という最悪のペンネームのインパクト(本人談)
仕事のストレスから、アルコール依存症になった作者が、その経験をリアルに描くコミックエッセイ。私もクリエイターの端くれ。時にお酒に逃げたくもなりますが、度を越えていはいけないと学びました。
余談ですが、まんしゅう先生、ものすごく美人の方なんですね。そこにもビックリしました。

アトピーが教えてくれたこと青山ぱふこ

アトピーに悩んでいる人は今すぐ読んでみて!
多くの人が苦しんでいるアトピー性皮膚炎。皮膚科では、付き合い方が難しいステロイド剤を処方される人もいるでしょう。苦しいアトピー生活から、家族に支えられて、克服する作者。お肌だけでなくメンタルを整えることも大切なようです。
アトピーの実態を学ぶことができ、闘病を卒業した作者には、心からの拍手を送りたくなりました。