人生の夏休み。大学生の長いようで短い日常を切り取ったマンガ

ハチミツとクローバー
ネムルバカ
アレンとドラン

「人生の夏休み」と言われている大学生活。永遠のように長く感じる毎日ですが、もちろん永遠なんてことはなく必ず終わりがある。そんな少し独特な時代を(もう一度)体験できるマンガ、集めました。
私にもそんな時代がありました……。

ハチミツとクローバー羽海野チカ

美大という独特の空気感に思わず心を奪われてしまう、言わずと知れた名作。いつも近くに仲間がいてくだらないことに一生懸命になれる。
社会人になるとそんな日常はなくなりますが、大学生はそれをわかっているからこそ、どこか切なさを醸し出しているのかもしれません。
美大出身でなくてもなんだか懐かしさを感じられる作品です。

ネムルバカ石黒正数

同じ寮で生活をする女子大生2人を中心とした物語で、今自分は何をすべきか、将来何になりたいのか。そんな悩みを抱えて過ごす日常が描かれています。
無駄に時間があるからこそ、何がしたいのかわからなくなる。大学生の悩みは小さいようで、結構大きかったりします。
そしてその悩みを解決できないまま、大人になってしまったから、このマンガの要所要所のセリフが社会人になった今でもぐさりと刺さるのかもしれません。

アレンとドラン麻生みこと

サブカル好きの女子大生が主人公の作品。サブカル好きな筆者としても面白いのですが、きっとそうでなくても楽しめると思います。
「自分の好きなものが周りと合わない」という感覚は誰にでもあるもので、それを恥ずかしいと思うから蓋をし続けてしまい、マジョリティになってしまう。自分の好きだと思うものを好きなまま、自分の気持ちに正直になることは大切だと教えてくれるマンガです。

テケテケ★ランデブージョージ朝倉

ふつうとはちょっと(かなり?)違う、農学部の大学生のお話。『溺れるナイフ』で有名なジョージ朝倉先生の作品で、個性的なキャラクターがたくさん登場します。
通常の大学生の生活を描いたマンガではありませんが、自分らしさや真の恋愛を探していく様は、大学生ならではと言えるかもしれません。
離島で楽しく酒をかっくらっている生活が、なんとも羨ましすぎる……!

のだめカンタービレ二ノ宮知子

ドラマや映画でも人気を博した『のだめカンタービレ』。コメディー要素が強いですが、のだめと千秋先輩の恋愛もまた見所の一つでもあります。
自分にものだめのような才能があったら千秋先輩みたいな人に好かれることができたのかなぁ……と思いましたが、のだめのようにまっすぐではいられないところが第一の問題だということに気づかされました。