90-00年代、現在アラサーの私は思春期真っ只中でした。少女マンガを経て少しずつ大人の恋愛に興味が出てきた頃。ハッピーエンドではない女性の生き方や過激な恋愛など、自分の知らない世界で起こる物語に衝撃を受けたのです。そんな作品の中で、不幸だったり悩みがあっても立ち上がり続ける主人公をご紹介!
90年代のマンガを語る上で外せないのが岡崎京子先生。
「リバーズ・エッジ」と共に代表作の一つとして知られるのが、映画化も話題になった本作。
その主人公は、過激でエキセントリックなスーパーモデル・りりこ。
女王様気質で欲しいものは全部手に入れる、プライドの塊のような彼女の本当の姿は、全身サイボーグ(整形)!
実際は体も心もズタボロの状態なのに、それでも「美への執念」だけは消えない。
とにかく狂っていて痛々しいのに、かっこよさすら感じてしまうカリスマ性に圧巻です。
悩める独女の鏡でありつつも、このご時世だと炎上しまくりそうなキャラのシゲカヨ…。
でも、やっぱり自分に正直に生きる女は輝いているし、楽しそう!
出会いがあっても上手くいかず、己の腹黒さにブスを実感して凹んだり、本能のままに相手を受け入れてしまうダメっぷりにも共感できます。
シゲカヨの男運がなく見る目もない、それでも運命の出会いを求めて猪突猛進する姿が、突き抜けていて清々しいのです!
本当の幸せはどこ?
ドロドロの恋愛から心機一転、引っ越しに転職と新しい生活でやり直し!…するはずが、もっと泥沼の恋愛に入り込んでしまったのが主人公・志乃。
隣人でバイト先の店長と互いに惹かれ合ってしまうものの、かなりクセのある同棲相手とズブズブの三角関係に。
志乃は等身大の普通の女の子なので、恋に悩む姿にこっちまで感情移入してソワソワしてしまいます。
恋が生まれて結ばれるまでのドキドキ感を味わいたい人、そこからのスリルや泥沼展開にヒヤヒヤしたい人に!
ファッショナブルで個性的な仲間と出会うことで、地味だった人生がカラフルに染まっていくファッションマンガの金字塔ですね。
思わず懐かしい!と胸がアツくなった人も多いはず。
そんな作品の主人公は、真面目一辺倒だった優等生の紫。
気も強くプライドの高い彼女が、自由な発想を持つ人々の影響で少しずつ性格も行動も変わっていく姿がカッコイイ!
大人になった今だからこそ、新しい何かにチャレンジする姿に背中を押してもらえる気がします。
男と途切れたことのない女性って女から嫌われるタイプかもしれませんが、典型的なダメ女である主人公の美玖はなんだか憎めない一面があるのです。
「これから好きになるかも」とフラフラ男に流されて何度も痛い思いをしつつ、流されるままに生きてきた彼女。
それでいいと思っていたのに、ある男性との出会いをキッカケに少しずつ自覚して変わっていくのです。
リアルな恋愛感情や、誰にでもある人間の弱い部分に共感し、美玖の本当の恋の成就を祈りたくなる!