子供を産む前でも、産んだ後でも。パートナーにも読ませたい出産・育児マンガ名作選

セブンティウイザン
さよならしきゅう
子育てビフォーアフター

「育児」は人間にとって普遍的なテーマですよね。これから訪れる未知の体験への不安、あるいは渦中にある方であればその大変さに翻弄されているかもしれません。
今回紹介する本は、「それでもやっぱり子供育てるって素晴らしい」と思わせてくれる作品です。
ぜひパートナーと一緒にお読み下さい。

セブンティウイザンタイム涼介

『セブンティウイザン』。その名の通り齢70にしての初の出産を描いた物語です。
設定は突飛ですが、 極めて真摯で温かさに満ち溢れています。1巻の出産のシーンは涙なしには読めませんでした。

そして、超高齢出産をしてそれで終わりではなく、産んだ後の子育ての苦労や喜びも事細かに盈盈と描かれていきます。
本当に良いマンガなので、一人でも多くの方に読んで欲しいと心の底から願います。

さよならしきゅう岡田有希

子宮頸がんになった作者の実体験を描いた物語。病気に罹ってしまったことは不幸だとしても、いざという時にこんな風に助けてくれる家族がいることはこれ以上ない幸せだな、としみじみ思います。
内容としては非常に重いものであり当事者ならではの苦悩なども克明に綴っているにも関わらず、絶妙に笑いや抜くポイントも入れてそこまで深刻過ぎないテンションで読ませてくれるのがこの作品の素晴らしい所です。

子育てビフォーアフター吉川景都

そうなる前に想像していたことと、実際そうなってみての所感が全く異なる。人生においてはそういったことは幾つもあるでしょう。
そうした想像力を補うのはまさに本やマンガの役割の一つです。
本作は、子供が生まれる前に思っていたことと、実際に子供を産み育ててみてガラリと変わった行動や考え方が沢山コミカルに描かれています。
結婚・出産・子育てを控えた方には大いに参考になり、それらを経験した方には「あるある」と頷き笑いながら楽しめる作品です。

横山さんちの理不尽むすこ横山了一

二児の父である筆者の実体験を赤裸々に描いたマンガです。とにかくパワフルで自由奔放な息子たちの狼藉の数々に笑わせてもらえます。
ただ、苦労することも多かれど、それ以上に子供たちに幸せを与えてもらっているんだなあいうことが伝わって来る内容となっています。
子育ては本当に大変だけれど、面白いことも沢山あるということを伝えてくれてこれから子育てに当たる人に元気と勇気をくれる一冊です。

打ち切り漫画家(28歳)、パパになる。富士屋カツヒト

手にあった職を失ってしまった。しかし子供ができてしまった。有無を言わせないそんな状況が、一人の男を父親へと変えていきます。
子育ての方法論というよりは、親のあり方を描いた作品という珍しい立ち位置です。
特にこれから親になる人には触れてみて欲しいですし、そうでない方も読んで感じる所がきっとある作品でしょう。