今年イチオシ!普段マンガを読まない人にも知ってほしい、胸焦がれる面白さのマンガ5選

ランウェイで笑って
青のオーケストラ
僕のジョバンニ

今年に1巻(または単巻)が出たばかりのフレッシュで多くの人にお薦めできる作品をセレクトしました。
いずれも読むと心地良い刺激を受けられること間違いなしのマンガです。
「最近何か面白いマンガないかな〜」と思ってるアナタ、ぜひ読んでみて下さい。

ランウェイで笑って猪ノ谷言葉

ここまで完璧な第一話はそうそうない……!
初めて読んだ時には興奮を隠しきれませんでした。少年誌でパリコレを目指す少女を描くという攻めたテーマも斬新で面白いです。
しかし、それだけに留まらずこの物語には大きな軸がもう一つあって読者をグイグイと牽引していきます。
そこには王道の良さがギュッと凝縮されています。
子供も大人も関係なく楽しめる、あらゆる人にお薦めしたい秀作。

青のオーケストラ阿久井真

『四月は君の嘘』のような音楽を題材にした青春物が好きな方には絶対に外さないのがこの作品。
とても美麗な絵で、熱く青く甘酸っぱく切なく胸焦がれるような展開を見せてくれます。
主人公がヒロインに初めて演奏を披露するシーンの美しさは必見。
思わず光と音と匂いを錯覚しました。
WEB連載であることもあってまだ知名度も低いですが、今後どんどんメディアミックス展開されていって然るべき作品です。

僕のジョバンニ穂積

様々なマンガ賞で評価された新鋭・穂積先生の味わい深い筆致で描かれる海辺の田舎町。
その雰囲気がまず良いです。チェロを愛する主人公は、そんな町で生きることに息苦しさを覚えています。
しかし、 ある日流れ着いたもう一人の少年との出会いが、主人公の運命を変えて行きます。
人生の転機となる瞬間。それは大いなる感動であったり、あるいは敗北感であったりします。身の毛がよだつそんな瞬間を切り取って描く巧さに感服します。
才能というものの祝福と残酷さよ……。

雑草たちよ 大志を抱け池辺葵

どこか静謐さを感じさせ、切に沁みる。そんな作品を数多く著している池辺葵先生による、青春群像劇です。
学生時代の在りし日に、誰かに言われて脳裏から離れないあの言葉、あの時の心の動き……。
そんな思い出を胸の裡に蘇らせてくれる、ノスタルジックな手触りの作品となっています。
一つ一つのコマやセリフが心の奥深くに染み入ってきます。
大人になった今読むからこそ、より深く感じ入ることのできる物語かもしれません。

ストレンジ【電子版特典付】つゆきゆるこ

生きていると、たまに奇妙(ストレンジ)な出逢いを果たすことがあります。
この本は、そんなちょっと珍しい、しかしリアリティを感じさせ、その後の人生にも大きく影響を与えるような出逢いと、それによって生じる変化を描いた短編集となっています。
こういうことって、あるよなあと自分の過去を想わせられます。
読後感が非常に良く、心の中に沈殿していた重りを取り除き、ふわっと軽くしてくれるような作品です。