もはや自分の知らないところでもいい。この世のどこかに妖精や魔法が存在しているかもしれない。そう思うだけでワクワクしませんか。
今回は、魔法を描いたマンガを厳選。表紙を開いたその瞬間、美しいファンタジーの世界に惹きつけられるでしょう。
実は、安野モヨコ先生初めての少女向け作品がこの『シュガシュガルーン』。子ども向けだからこそ可愛くて、ファンタジック。それでいて子どもたちを素敵な大人に導いていけるようなマンガ……。先生の込めた想いがひしひしと伝わる作品です。魔法と共に、女の子たちが初めて経験する恋のトキメキがたっぷり描かれています。
たくさんの人と関わりながら、一人前の魔女を目指すショコラの成長過程も見どころの一つ。大人になってからこそ読みたいファンタジーです!
「魔女」のしきたり、ご存知ですか。15歳になったら独り立ちをして、家を出る……。一人前の魔女になるため、青森に引っ越してきた少女の物語です。
この作品の魅力は、魔女を目指す真琴が本当に身近に思えるところ。極度の方向音痴だったり、スーパーに並ぶホウキでお試し飛行してしまったり、一見マイペースな普通の女の子にしか見えません。舞台が青森という、魔法なのに「和」の世界観も高ポイントです。
魔術、呪い……魔法には様々な種類があります。妖術もその一つ。60歳の澄は、屏風に封印されていた猫・黎によって「青春を楽しみ、恋をしてみたい」という望みを叶えられることに。17歳の少女・すみれになったため、その年齢差はなんと50歳超え!
いわゆる「ジェネレーションギャップ」に悩む澄を、なんやかんや言いながら支える黎の姿に少しホッコリ。過去の自分と、なりたい自分との差に悩む女性の姿は、何度読んでも考えさせられるものがあります。