社会のどこかでひっそりと影を潜めるようにそこにあって、いつ自分がそちら側にはまり込んでしまうかわからない怖さがある、そんなマンガを集めてみました。完全にフィクションです!と言えない怖すぎる世界をのぞいてみませんか?
闇金でお金を借りるって、何か事情が無ければやらない事。そんな訳ありの人たちにフォーカスしたエピソードがドラマでも映画でもヒットを飛ばす本作。読むとわかるんですが、借りる前はすごく普通の人だったりするんです。人ってこんなにも簡単に転落出来るんだなって、少しゾクっとします。落ちがわからないと寝覚めが悪くて…ホントに止められない…
裏社会や詐欺の手口、お金の事や法律なんかも学べるので、まさかの供えとして読んでもいいかも知れません!
今は条例で禁止され、表立って見かける事が少なくなった、いわゆる「キャッチ」と呼ばれる夜のお仕事を斡旋する集団のお話。AV・風俗・水商売×ヤクザ×お金みたいな…きな臭い方程式によって生み出される、今でも余裕でありそうなエピソードがナカナカえぐられるお話。こんな怖い世界でも、信念だけはまっすぐ持ってる主人公タツヒコと取り巻くオトコたちのドロドロも見所です!
1巻と最終感でなんだか世界が変わって見える、重いけど大好きなマンガです。
どうして、人生を転がり落ちるのはこんなに簡単なんでしょうか。この物語は、「頑張ってるけど底辺な男」がたった一つの目的のためだけに「犯罪者」にまで堕ちてしまうお話です。犯罪者、正義ぶって犯罪者を断罪する評論家、犯罪者を応援するバカ、正義を貫こうとする警察…全員正しいようにも見えるし、間違いにも見える。でも、誰も悪くないんじゃないか?ちくしょう、社会が悪いんだ!思わずそう叫びたくなるマンガです。
聞かずにいれば、知らないまま済めば良かった…そんな経験って1度は誰しも持っているもの。本作は幼い二人にとって大事な人が殺される。成長した彼らは刑事とヤクザとなり、それぞれの目線や立場で事件の真相に迫ってゆく。事件が紐解かれる程に、そんな知らないままの方が良かった事実が明るみになっていく…なんとも切ない…。そんな風にしか出来ない事情があって、それはどうしようもないのだけれど、運命には逆らえないわけじゃないのかも…と思えた作品です。