こんな思春期だったら、今とは人生違ってたかも…心揺さぶる青春マンガ５作品

卓球をテーマに男子高校生が青春を賭ける様を描いたコミックです。試合シーンの躍動感はとてもリアルです。
思春期の頃に抱えていた鬱屈とした感情や焦燥感、そして相手と自分の才能の優劣がありありと見せつけられた時の絶望感など、読んでいてこちらが本当にハラハラするシーンが多いです。5人の主要人物が出てきます。全員葛藤の種類は違いますが、きっと少しずつ共感してしまうことでしょう。結末は現実的ではではありますが、読了後は爽やかな希望を感じられます。

漫画家になりたい男子高校生が少年ジャンプに原稿を持ち込み、切磋琢磨しながら週刊連載する。といったストーリーです。
一番の見どころは、ちゃんとひとりの人間としてそれぞれ成長していく様が、読みながらも伝わってくる部分です。
高校生の主人公ふたりのキャラクターが魅力的なことはもちろんですが、周りの担当編集者さんや、漫画家さん達の熱意や人柄にも心打たれます。
主人公の二人が必死に漫画に取り組む姿勢を見ていると、大人になった二人はとても素敵な男性になっているだろうなぁ。と最近読み返して改めて思いました。
是非、文化系青春の熱意を感じたいのであればおススメです。

映画化もされましたが、結末が違うので是非とも原作を読んでいただきたいです！都会から田舎へ引っ越して来た、美少女の夏芽は、圧倒的なカリスマ性を持つコウという少年に惹かれます。ふたりは圧倒的にルックスが美麗なので、ふたりの対話シーンは非常に見惚れます。
10代の危うさが感じられる描写に、少し胸が痛くなりますが、きっとこんな体験していたら後の人生が豊かになっただろうな〜。と感じます。
大人になった今、初々しくもハラハラする激情溢れる恋に触れてみませんか。

お話のテーマの舞台は高校の社交ダンス部。とても明るい快活な女の子・夏ちゃんと陰気な暗いオタクの端場君がペアを組むことになって、そこを主軸にお話が展開されていきます。
部員のキャラクターもとても魅力的です。実に人間らしいことで葛藤し悩み、でも楽しく過ごそうと学生生活を送る姿勢も、キラキラしていて、もどかしくて、ひたむきな青春を味わうには最適です。

バクマン。がキラキラ青春マンガだとすると、こちらは非常に泥臭くリアルで、正直言って初々しさはなく、少しドロドロと人間の闇みたいなものも多く見られます。
私が一番この作品で好きな点は、登場人物全員不器用ながらも一生懸命生きている点です。
人間らしいってとても愛おしいと感じさせてくれる作品です。

実は、このお話の登場人物が他の記事で紹介した『少女ファイト』という作品にカメオ出演しています。作者の日本橋ヨヲコさんの作品にはこうして前作の登場人物が出てくること多々あるので、是非こちらを気に入った方は『少女ファイト』もご覧いただけるとより一層楽しめるのではないかと思います。