妊活中には、治療が上手くいかずイライラしてしまったり、不安に感じたりすることがたくさんあります。
妊活中の女性の気持ちに寄り添った、不妊治療の実態について描かれたマンガを読むことで、「悩んでるのは私はひとりじゃない」と勇気をもらえるはずです。
二人目の子供をなかなか授からない夫婦が、不妊治療に挑む様が綴られています。どんな治療が行われるのか、費用はいくらくらいかかるのか、などこれから不妊治療を始めたいと考えている方に役立つ情報が盛りだくさんです。
「不妊治療のために病院に行ってみたいけど、なんだか怖い」という方は、本作を読んで予習することで、クリニックの門をたたきやすくなると思います。
水玉ペリ先生が実際に体験した、不妊治療の大変さや、流産の辛さが切々と描かれています。
流産してしまい「私が悪かったんだ」と自分を責めてしまうシーンは涙なしには読めませんでした。また、落ち込む妻のことを、いつも側で支えている夫の姿が印象的でした。
辛い経験を乗り越えて、出産することができた水玉先生の姿から、勇気をもらえる女性も多いと思います。
女性同士のカップルが社会で生活していくうえで不便なことや、子供を設ける方法などが描かれた、実話を基にしたフィクションです。
女性同士のカップルが妊娠して子供を持つって周りで聞いたことが無い人も多いと思いますが、実際問題、精子さえ提供を受ければ妊娠することは可能なんですよね。
レズビアンの方はもちろん、LGBTについて理解を深めたいという方にもお勧めできる作品です。
可愛らしい絵柄からは想像できないほど、とても詳しく不妊治療の実態が描かれているので、不妊治療の知識がまだない方の最初の一冊としてお勧めです。
「不妊治療を始めたらすぐ授かると思っていた」という作者が、どんどん不妊治療にのめり込んでいく様が臨場感たっぷりに描かれています。
情報量が多く、とてもよく勉強されていて、正しい知識を読者に伝えよう、という気概が感じられる良作です。
10年間不妊治療を続けたご夫婦の絆が綴られています。作中で、「自分は年齢が原因で不妊治療を止めることができたけれど、最近は代理母や卵子提供という裏技があることを知った。
でもそれっていつまでも妊娠が諦められないということ。そんなの辛すぎる」と書かれていたのが印象的でした。
不妊治療のやめ時の難しさについて考えさせられる作品でした。