働く女子に共感！明日への活力がもらえるマンガランキング

2010年に発売された本作ですが、主人公は事務仕事をする傍ら、副業でネイルサロンも始めてみるという現代っぽい設定。
副業を認める企業が増えている現在、「自分の能力を生かして、副業をしてみたい」「副業で成功して、いずれは自分で独立したい」という女子も増えていますよね。
そんな女性の「してみたい。でもうまくいく自信はない」という揺れ動く気持ちが丁寧に描かれています。

主人公は、３０歳の女性。芸能雑誌のインタビュアーとしてバリバリ働き、仕事も楽しく充実した日々を過ごしながらも、「仕事でもっと活躍したい」という気持ちと、
「結婚して子供のためにケーキなんて作っちゃう生活もありかも」という気持ちとの間で揺れ動く様がリアルです。
仕事もプライベートも充実させたい、でもすべてを手に入れることはできない…そんな働く女性の大半が抱えている悩みが描かれています。

少年漫画のヒロインでドジっ子キャラってけっこうでてきますよね。仕事ができなくて失敗続きでも逆にそこが萌える、みたいな女の子も多い。
そんなドジなところが愛されるのは、女子に限るのでしょうか？　本作の主人公は仕事ができる女子。ですが、主人公の彼氏は壊滅的に仕事ができない。
彼氏のドジっ子っぷり、仕事での使えなさっぷりをみても、主人公は変わらず彼を愛することができるのか。これまでにない設定が魅力的な一冊です。

誰しも一度は思ったことがあるのではないでしょうか。「こんな仕事してて意味あるのかな」「誰でもできる仕事だし、私の代わりなんていくらでもいるよね」って。
そう思って仕事が投げやりになってしまうこともあるでしょう。本作は、そんな仕事で悩んだりモチベーションが下がりがちな女子の薬になるような作品です。
「代わりはいるけど、これが私の仕事」と前向きになれる刺激を与えてくれます。

超のつくお嬢様だった主人公が、父親を亡くしたことをきっかけに、初めて自分で働こうと決意するお話です。
主人公は、料理の腕を磨くことで、手に職をつけて自分で生活の糧をえようと奮闘します。
なんでも与えられていたお嬢様時代よりも、自分の力で人を幸せにする料理を作ることができるようになった時の方が幸せそうに見えるのは、作者の槇村さとる先生自身が自立することの厳しさと喜びを知っているからなのでしょう。