「親子」をテーマにしたハートフルなマンガランキング

ハヴ・ア・グレイト・サンデー
ねぇ、ママ
甘々と稲妻

友情や恋愛も大切だけど、人間の根底にあるのはやっぱり家族愛。今回は「親子」をテーマにした心温まる作品をご紹介します。色んな親子の形を描いたマンガがありますが、それぞれ共感できる物を見つけて頂けると幸いです。

ハヴ・ア・グレイト・サンデーオノ・ナツメ

小説家の老紳士とその息子、娘婿の3人が毎週日曜日に集まり、ゆったりした贅沢な休日を過ごす様子を描いた作品。
いくつになっても落ち着きのない息子を大人の余裕でいなしながら深い愛情で慈しむ父親の姿が印象的。
息子も父親の性格や行動を把握しており、親子の深い信頼関係が物語から伝わってくる。
いくつになっても親子仲良くいたいなぁと思わせてくれるマンガ。

ねぇ、ママ池辺葵

第21回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門大賞を受賞した、母親やそれに相当する女性をテーマにした短編集。
各話において母親と子供が肩を並べる場面はなく言葉による直接的な親子のコミュニケーションが描かれていないにも関わらず、ストーリーと画面表現により子供にとっての母親という存在の大きさとその深い愛情を感じさせてくれる。

甘々と稲妻雨隠ギド

父と娘の二人家族の親子とご近所の女子高生が料理を通じて交流する家庭料理ホームドラマ。
母親を亡くした娘が徐々に現実を理解し向き合っていく様子を父親は見守り、時に父親が落ち込む際には逆に娘が支え、そして二人で力強く新しい生活を営んでいく姿が描かれている。
そんな強固な二人の関係に、もう一人の主人公がどのように絡んで来るかも本作の見どころの一つ。家族とはどんな関係なのかを改めて考えさせてくれる作品。

娘の家出志村貴子

親が皆離婚している「チーム離婚」の女子高生4人組を中心に(精神的に)家出しがちな老若男女を描く連作短編集。
チーム離婚メンバーの家庭がそれぞれ複雑で、その中で色々な形の親子の関係が描かれており面白い。
他の志村貴子先生の作品と違い、思春期の子供に限らず様々な年代のキャラクターにスポットライトが当たっているのも特徴の一つ。

悟りパパ澤江ポンプ

悟りを開いて仏になった父親(主夫)とその息子との交流を描いたコメディ。
バカバカしい設定ながら、見た目も完全に仏な父親とそんな父親が大好きな息子、二人を優しく見守る母親、という仲良し家族が描かれている。
仏の教えをベースに息子に教育を施す姿に感心させられる場面もあるけど、オチはしっかりギャグで落とすメリハリの利いたスタイルも良い。