適度な現実逃避をしたい人へ 大人向けファンタジーマンガベスト5

ちいさこの庭
元女神のブログ
孤食ロボット

仕事や家事など日々やることに追われ、「少しの間、現実を忘れたい」と思ったことはありませんか?
そんな人にオススメしたい、適度に現実逃避ができる大人のファンタジーマンガを5冊紹介します。

ちいさこの庭小玉ユキ

山や森に暮らす”ちいさこ”と人との物語を綴った一冊です。
ちいさこの姿が見えるのは、「恋をしたことがない人」だけ。2話目に登場する編集者の新井の前に現れたちいさこの声が段々聞こえなくなり、見えなくなる描写は圧巻です。
読んだ後もゆっくりと余韻に浸りたくなります。

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元女神のブログ本間実

子育てをしていて、「自分は社会の役に立っているのか」と考えたことはありませんか?
 本作に登場するのは元女神やヴァンパイアの女性たちですが、抱える悩みはとてもリアル。なかでも印象的なのがヴァンパイアで助産師のスイのエピソード。
1歳児の子育てをするなかで尊厳・承認欲求が満たされず復職を切望するも、「まだ1歳なのに保育園に預けていいのだろうか」と悩む姿は人間と同じです。「いいんだよ」と背中を押してあげたくなります。

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孤食ロボット岩岡ヒサエ

とある飲食店で合計3000ポイントたまると交換できるというアンドロイド。彼らの任務は単身者の食事や健康をサポートすることです。
ちょっと口うるさいけど、小さな体であれこれ世話を焼いてくれるアンドロイドがとにかくかわいくて癒されます。食事はお腹だけでなく、心が満たされることも大切なのだと気づかせてくれます。

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蒼の封印篠原千絵

人食い鬼の長である本来の自分を受け入れられず葛藤する蒼子は、鬼を狩る役割の白狐の彬と敵対しながらも惹かれ合います。
人間が牛や豚や鳥を食べるのと同様に鬼も人間を食べる。何を基準に善と悪にわけられるのか、そもそも人間が決めたルールでしかないのではないか。など、読む側にも問いかける作品。少し長めに現実逃避をしたい人にオススメです。

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盆の国スケラッコ

大切な人を亡くしたとき、幽霊でもいいから会いたいと思ったことはありませんか?
お盆に帰ってくるご先祖様「おしょらいさん」の姿が見える秋。「このままずっとお盆だったらいいのに」と秋が思った翌日からずっと8月15日が続くようになってしまった。
次第におしょらいさんの数が増えて、あの世との境目が曖昧になってくる様子は奇妙なのに、静かで淡々として見えるのが不思議です。延々と続くお盆の行方を見届けてください。

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