サクラの季節到来!春に読みたくなるマンガランキング

アンの世界地図~It’s a small world~
ハンマーセッション
少年ノート

春マンガをのんびりビールを飲みながら推してみたい。
裏テーマは青春と僅かな不安でございます。この春独特な期待と不安が共存したマンガを、なるべく選んだつもりなので三寒四温が終わった休日にゆっくり寝そべって読んでほしいです。

アンの世界地図~It’s a small world~吟鳥子

放置子で育った主人公のアン。
アンはゴスロリの衣裳を「戦闘服」として身を固め、家の外に「出撃」し、コンビニやスーパーで値引きされた弁当を中心に買っている。店員たちの間でついたあだ名が「値引きのロリータ」
この辺りですでに面白い。現代の話なんだけど、古い時代の設定のような錯覚と中世と明治時代の真ん中というか独特な世界観が不思議な感覚にしてくれます。毒親からの独立で見る、家族のカタチが超新鮮です。

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ハンマーセッション小金丸大和

稀代の大詐欺師が、ひょんなことから中学教師になるという設定は当時面白く、今でも蛇足続刊とかではない新章がでないかなぁと思っているくらいです。
普通の教師にはできない、詐欺師の経歴を活かした衝撃的授業(ハンマーセッション)という斬新な取り組みは、家庭教育にも取り入れることができるか否かはありますが、なにか参考にしたいもんです。

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少年ノート鎌谷悠希

合唱部を舞台にした主人公がソプラノパートを歌う男の子のお話。
美声を持つ声変わり前の男の子。声変わりをすれば失われるソプラノの声。儚いからこそ美しいのです。
才能に恵まれた人、才能に恵まれないけど頑張ってる人、先生として出来る限りの可能性を示したいと思っている大人たち、どのキャラクターにも感情移入できるように上手く描かれている。
読んでいる内に合唱部員のひとりとして部活をしている気になれるほど魅力的なタイトルです。

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ハチミツとクローバー羽海野チカ

ハチクロは何回読んでも面白い件について語りたい。
不意に好きなマンガなに?って聞かれたら、ハチクロと答えるかもしれない。ハチクロは少女マンガですが、一つ屋根の下で暮らすことになるとか、独善的な有能なオレ様とひょんなことで付き合うとか、
一切なく、夢を追いかけることの意義や息の詰まるような恋愛、今後の進路などを見据えている不安定な年頃ならではの群集劇がリアルに描かれていて、胸に響きます。青春ていいなぁ、ホントに。

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木根さんの1人でキネマアサイ

映画好きのわたし。
木根さん、あなたはわたしか。映画ファンのあるある話をまとめたマンガなのですが、結構共感するところが多く、個人的に映画好きに推したい作品になります。
すっごい面白い映画、またはすっごいつまらない映画を観た時にすぐに映画レビューサイトを見てしまうわたしは、実を言うとすぐに誰かと語りたい。そんな語り合いたい気持ちを共有したい人には大いにオススメです。

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