【厳選】初心者にオススメのBL作品を5つ真剣に考えてみた

失恋を機に色事から遠のき、味気ない日々を過ごすリーマン・大村。いつものように自宅へ戻ると、部屋の中にフワフワ浮遊する不審者を発見。その不審者曰く「神でいるのが嫌になった。お前、俺を人間にしろ」とのこと。嘘か真か神とリーマンのシェア生活です。
随所随所に盛り込まれたツッコミ要素が最高に面白い！ 一人の男性が神様と出会い、そして何気ない日々の幸せに気づいていく、せわしなく働く現代人にこそオススメしたい物語です。

『君の名は』ブームによって、一時代を築き上げた「入れ替わり」もののBL。愛しているのは相手の心か、身体か。恋愛の本質を問う三角関係ラブストーリーと言えます。
登場人物たちの表情がとにかく魅力的。モヤモヤした気持ちを抱くのは誰のためか、自分が一体誰に惹かれているのか、何もわからなくなるような不思議な感覚を主人公と同様に感じることができます。絵も繊細で美しく、終わり方もすっきりしているので初心者さんにもピッタリです。

まだまだ珍しいBLコミックスでの映画化が決まった作品。無口な大学生・蓉一と、広告代理店に勤める37歳のサラリーマン・桜井。美しく紡がれる、ゆったりとした物語です。
出会い、恋だと自覚してアクションに出るまでの心の動きや台詞にいたるまで、とてもリアルで現実的に描かれています。その時間のかけ方、距離のもどかしさがいかにも現実にありそうな恋愛に思えます。

切なくて、青くて、不器用な少年たちの物語。主人公の隼人は面倒見がよく優しくて、みんなから慕われる人気者。転入して誰にも馴染めずにいた奏真に、過去の後ろめたい出来事を重ねて放っておけずに世話をやきます。
表情も、微妙な感情の変化を丁寧に描いていて繊細な学生たちの考えが浮かんでくるようです。なんとも青くて、爽やかでじわりと後ろめたい、そんな物語です。

自分でも気づいていないくらい奥の奥に閉じ込めた本当の自分。汚れるのは嫌なのに、知られるのは嫌なのにそれとは相反する感情との間で葛藤する城谷に共感しかできません。
一言では語りきれないピュアさ、美しさ、強引さ、色気……どれを取っても絶妙な塩梅といえます。表紙にビビッときた人はどハマり間違いなし。病みつきになるジワジワ感をぜひ味わって。