キラキラしたものや、美しいデザインが好きなので、宝石やジュエリー、服をテーマにしたマンガをよく読みます。
美しい世界に目で癒されながら、自然と知識が増えていく一石二鳥のマンガたちです。
『のだめカンタービレ』を描かれた二ノ宮知子先生の最新作です。
のだめと同様、専門的な知識が盛りだくさんで勉強になります。私が二ノ宮先生の作品が好きな理由のひとつは、キャラクターが全員人間らしくて優しく、見ていて爽やかな気持ちになれるからです。
とくにヒロインの純粋さと不思議ちゃんっぷりが魅力的で、いつまでも見ていたくなります。
人間がいなくなった世界で、宝石の性質を持つ人型の生物が生まれたていた、という設定の物語です。宝石が擬人化されていて萌えキャラがいる話なのかな? と思って読み始めたのですが、いい意味で期待を裏切られました。
独特の絵柄と壮大なストーリーでまるで神話を見ているような気持ちになります。特にカラーページは必見! 芸術的です。
服にまつわる様々な悩みに、同意しすぎて首がもげそうになります。
自分のスタイルを探すまでって、やっぱりたくさん失敗しないとたどりつけないものなんですよね。
「なんであんな服着てたんだろう」と思いだしたら赤面してしまうような黒歴史がある方や、「いまだに何を着れば正解かわからない!」と悩んでいるファッションジプシーの方にお勧めです。
服を作っている人の思いや技術について知ることができる一冊です。
本作では、自分のためだけに、ぴったりにあつらえられたオーダーメイドスーツのカッコよさを堪能することができます。服を作っている人たちの気持ちを理解することで、自分のファッションに対する意識も変わってくるのではないかと思います。美意識が高まる一冊です。