何度も読み返したい!
笑いあり、涙あり、王道ラブコメかと思いきや、人の暗い部分にも焦点を当てたヒューマンドラマ要素もあります。
死、挫折、嫉妬、後悔、絶望、家族愛、師弟愛、義兄妹愛、主従愛、、、この作品を表現する言葉は様々ですが、私は「相手を信じること」だと思います。
誰もが、初めて会う相手には信頼も信用もせず、距離感を測るものです。そうして探ってゆく中で、ある時不意に相手の内側が見えるようになる。登場人物達が、心のうちを明かしてくれるのを、そっと見守る。そして、読者である自分自身との共通点を見つけて嬉しくなる。そんな作品です。