あらすじ世界の南のはずれ、蛇神の抜け殻から生まれた島々。 領主は「海神の娘」を娶り、加護を受けていた。 沙来の天才楽師・忌は海から聞こえる音色に心奪われ、 滅びの曲と知らずに奏でてしまう。 隣国・沙文と戦を重ねていた沙来は領主を失い、 「海神の娘」累が産んだ男児は「敵国・沙文の次の領主となる」と託宣を受ける。 自らの運命を知り、懸命に生きる若き領主と神の娘の婚姻譚。