軌道上国家群の秘密組織〈ワルキューレ〉はオフィールへのテロ活動を直接指示するため、幹部のジークルーネを地上へ送り込む決定を下す。〈手品師(ザ・ジャグル)〉隊員達は彼が軌道エレベーター上端のトップ・ステーションに現れたことを知り、現地へ向かった。敵の作戦を阻止するため、当然の如く己が身を賭すフィリップ、敵の中にかつての仇を見出し、復讐に走るブリジット……隊員達もまた大戦時代の遺恨に決着をつけるべく、自らの信じる道を選び戦う……。
戦争という狂気の本質に迫る、本格アクションSFシリーズ、第4弾。電子版のために書き下ろされた短篇&あとがきを追加収録!
●榊一郎(さかき・いちろう)
1997年、第九回富士見ファンタジア長編小説大賞で準入選、翌年デビュー作『ドラゴンズ・ウィル』を刊行。自称・小説屋/軽小説屋であるが、ゲームシナリオ、アニメシナリオ等も手掛ける。速筆で著作多数。代表作に『スクラップド・プリンセス』『棺姫のチャイカ』『アウトブレイク・カンパニー』『まじしゃんず・あかでみぃ』『神曲奏界ポリフォニカ』『ストレイトジャケット』等がある。ガンマニアで観賞魚マニア。