あらすじ29歳の誕生日、恋人の笹野が実は結婚していたことを知って、ホテルを飛び出した久能。その帰り道「純喫茶・東風」の看板を見つける。笑顔の素敵な年下のバリスタ・平北が淹れてくれたのは、「疲れを癒す、悲しみの溶けるコーヒー」だった――。美味しいコーヒーと平北の存在に癒される穏やかな日々の中、徐々に彼への想いを募らせていく久能。だが笹野との苦い恋の記憶が、久能に新しい恋への一歩を踏みとどまらせる……。