天空に浮かぶ奇怪な巨岩が、ミシュハバード太主の宮殿を呑み込んだ。怒号と悲鳴が交錯するなか“名を秘すべき神”の三神官は降り立ち、恐怖をもって統治する。民は畏怖をこめて、大岩をこう呼んだ。“悪魔の胎”と―。“悪魔の胎”降臨から4年。混乱のミシュハバードで、フレオリックたち一行は太主家の生き残りニン姫と出会った。穢れなき魂、高貴なる処女。月蝕の生け贄として狙われるニンを救うため、彼らは三神官と戦うことを決意する。だが、尋常ならざる強敵を前に、彼らを待っていたものはフレオリックの裏切りという最悪のシナリオであった!!本格ヒロイック・ファンタジーシリーズ。感動のクライマックスへ向けて、ドラマははしる。