バーで働くベラには、もっか大きな悩みがあった。最愛のおばが、心血注いで営んでいた店を買収されてしまったのだ。力になりたくても、しがないウエイトレスの身ではどうにもできず、打ちひしがれたおばを前に、ベラも途方に暮れるしかなかった。そんなおり勤務先のバーで、ベラはすてきな男性客と出会う。一杯五十ドルもする酒を頼むほどリッチで、ひどくハンサムな人だ。男性はマイケルと名乗ると、巧みに口説きかけてきて、柄にもなく、ベラは誘われるがままに一夜をともにしてしまう。マイケルその人こそ、おばの店を奪った人物だと知るのは、それから数時間後のことだった。