あらすじ鎌倉に古くから続く奥乃院家…その実態は、人の記憶を消す事を生業とする一族「鎌倉けしや」。けしやは人の記憶に潜り滅止を行う「ケシ」、ケシの意識を現実世界に戻すための「トメ」、ケシとトメを外敵から守る「ゴ」の三位一体で臨む業。しかし、奥乃院家では若き蒼が当主となった後、「トメ」不在の危険な状態が続いていた。そんな時、想は偶然町中で会った普通の女子高生・菜乃葉に「トメ」の素質を見いだす。 バイト気分で「トメ」始めた菜乃葉だったが、蒼と共に人の記憶に潜るうち、この世には「生きていられない程の記憶」が存在することを知る… 巨匠・赤石路代が描くミステリアス・ヒューマンドラマ!
モモさん通報5.0期待通り面白かった他の作品を読んで注目していた作家だが、期待通り面白かった。さすがだった。ケシとかトメとか本当にこんな稼業があるかわからないけど、有るときっちり思わせてくれる技量はそんじょそこらの若造には絶対無理でしょう。この作家の良いところは、基本的に丁寧親切なので、ガッツリ向き合って読まなくてもちゃんと話が頭に入ってきてくれるところ!時間潰しに急ぎめで読むけどどうせなら楽しみたいってワガママをちゃんと叶えてくれる。もっともその手法で逆にこちらが絡め取られて続き読みたくてたまらなくなるんだけど。絵柄が古いのはご愛嬌、平均点がとても高い作家さんなので今後も読み増やして行きたいです。2019/10/24いいね(1)