●あらすじ/チキン・ジョージの研究所を訪れ、彼を愛していると告げるバーバラ。任務に忠実なSOS隊員は、任務通りにどんな人でも愛せるのだった。ルーシーの言われるままに、チキン・ジョージは研究室の空間からバーバラを彼女のプライベートルームへと転送するのだが……(第三章40)。▼「空に穴があいた!!」。チベットの山の上に住むメイファンの一家へ、体中がドロドロになった大僧正が緊急事態を告げ、ついに一家の前で溶けてしまった。外に出ると、メイファンの家より高台に立つ大僧正の宮殿が空にのみこまれているのだった(第四章1)。 ●本巻の特徴/第三章40、41では、任務通りにバーバラがチキン・ジョージの心を捉えてしまうまでが描かれ、第四章3からはチキン・ジョージが東京を訪れてからの話となる。第四章は1、2のみチベットに住む一家を襲った恐怖についてが描かれるが、これこそ「地球の重態」の始まりであった。本巻後半では、地球の異変が岬総理やアメリカ大統領の身近なところでも起こり始める。2歳になったタロウやアメリカ、カトリーヌら2歳以下の子ども達の間で全世界的に「脈のない子ども」の噂が広がる。