▼第二章/緑の髪の少年(23~35) ●登場人物/ミッキー(チキン・ジョージに捕えられた少年)、チキン・ジョージ(バイオ鳥肉のササミ細胞から誕生した天才科学者)、チキン・ルーシー(ルーシー/チキン・ジョージの遺伝子組み替えにより知能を発達させた鶏)、アーサー・ヤング(アメリカ合衆国大統領) ●あらすじ/チキン・ジョージの地下研究室から逃げ出そうとするミッキーは、コンピュータの急所を壊し、出口まで辿りつこうとするがロボットに邪魔をされ、チキン・ジョージの元へと戻ってきてしまう。煙の上がる研究室内にルーシーとともに佇むチキン・ジョージは、「わたし達は人間にさよならを告げて、よそへ行く決心をしたよ。さらば、いつかまた会おう。そして、最後に、人間が慈愛の心を持ち合わせていることを祈る」と言い残し煙とともに姿を消してしまう。その瞬間、ミッキーも地上へと投げ出され、気がつくとゴミの島でひとり茫然としていた。と、ミッキーは我が身に起こった世にも恐ろしい出来事を大統領に伝え終わると、首筋にかゆみが起こるが特に異常は発見されなかった。話を聞き終え、即座にミッキーを伴いその現場へとヘリを飛ばす大統領。「ワナではないか」という疑念を抱きながらもミッキーを信じゴミの島へと到着し、ミッキーは地下室へと続く階段を下りていくのだが……(第二章23~26)。 ●本巻の特徴/チキン・ジョージが造りだした想像を絶する世界と科学の力を、ミッキーとともにゴミの島を訪れた大統領が身をもって体験する。巻末には、次巻で正式に登場する経済界の最高位(グランド・マスター)、ローズへのインタビューシーンが描かれる。 ●その他の登場人物/カロラス(大統領の側近)