◆無垢な子守り兼、大富豪の愛人。◆メイシーは、多忙な親友夫妻の息子コスチャを親代わりに育ててきた。だが夫妻は突然の事故で亡くなり、遺児の後見人が引き取りに現れる。アレクセイ・ラナエヴスキーと名乗る男はハンサムだが横柄で、メイシーを一瞥すると“子守りも支度をするように”と告げた。慌てて荷造りをし、シャワーを浴びてバスルームを飛び出すと、いらいらと待ちくたびれ、急かしにきたアレクセイにぶつかった。彼の目が見開かれ、タオル1枚に包まれた胸の上でぴたりと止まる。メイシーの体はかっと熱くなり、肌に残る水滴が一瞬で蒸発した。2人の視線が絡み合い……メイシーは子どもの声ではっと我に返った。いけない。彼はコスチャの後見人、わたしはただの子守りなのに。■HQロマンスからデビューする期待の新人ルーシー・エリスをご紹介します! “ロマンスは現代のフェアリーテール”と作家が語るとおり、突然現れたゴージャスな大富豪に連れ去られ、豪華絢爛な世界で華麗に変身するヒロインを描くシンデレラ・ストーリーです。