最新巻まで読破
紀元前の史実がここまで面白くなるとは驚愕でした。もちろん作者の歴史観や肉付けとなる創作部分も多分にあると思いますが、差し引いても充分引き込まれます。
この世界史でも有名な紀元前のマケドニア(ギリシャ)、アレクサンドロス大王を題材としてエウメネスの視点を軸に描くとか斬新でした。
作者の構成力にも脱帽しますが、表現力がまた凄いのです。12巻のラストは何度も読み返してしまいました、感動して。
他作品では、15〜16世紀のイタリア半島を舞台とした"チェーザレ"、エリザベス1世をやはり側近の視点から描いた"セシルの女王"もイギリス王室のドロドロがありつつで面白いです。
楽しく読めて更に教養も身に付き、好奇心で他の資料を読んだりもしますからホント大人の勉強になります。この本を読まなければ、バルカン半島にもマケドニアの国名が現在変わっていることにも何ら興味を持つことはありませんでした。
大いに知的好奇心が刺激されました。史実が今後どうなるかすでに知っていますが、今後それらがこの作品でどのように展開されていくのかが楽しみで仕方がありません。