病弱で臆病だった伯爵夫人ラム・メルキュールは、己の前世が昔に実在した大魔法使いであることを思い出す。取り戻した強大な魔力と気骨で二度目の人生を気ままに邁進していくラムだったが、500年という時の流れの中で、魔法は廃れ魔法使いも激減してしまったことを知る。さらに“魔力持ち”を軽蔑する貴族ども、子供を駒のように扱う歪んだ魔法教育、今の常識に縛られた夫シャールを目の当たりにし、それら全てを正すため、ラムは動き出した……! 「――旦那様、歯を食いしばりなさい。」華麗な魔法で時代を切り拓く虐げられた令嬢の大逆転劇、第二幕!