神に守られたクジャ国への復讐か、それとも希望か―。 神から賜った人心を操る十二の楽器ともう一つ…。後宮楽坊の長(リーダー)の「声」こそが十三番目の楽器だった。しかし不思議な声を持つミシュアルは冥黒を狙う占い師・モレクの罠にかかって声が出なくなってしまう。執拗に楽器を狙う侵略者イドリス。そして東宮ルトフィーを手中に置いて身を隠す謎の占い師モレクの秘密。魔笛・冥黒の奏者として徐々に成長していくルトフィーと双子の兄弟・アースィムの二人の運命。大きく変わる歴史の渦の中、民の声を受けミシュアルの戦いは最終章へ…! 天から賜った十二の楽器をめぐる冒険ファンタジーついに完結!