あらすじマッターホルン、アイガー、グランドジョラスと、女性で初めてヨーロッパ三大北壁に挑む淑子、新婚山行をドリュー西壁に試みる美佐子……医師と彫刻家、仕事を持った二人だが、ますます岩壁登攀に青春をかけていく。対照的な二人の女性登山家の姿を通して描かれる、山とは何か、山になぜ登るかへの問い。『孤高の人』、『栄光の岩壁』につづく、三部作の掉尾を飾る山岳小説の傑作。