(恋愛なんてしなくても私は充実してる、はず――)アラサーOLのよしのは過去の一件から恋愛に対しとても臆病だ。そのため、「恋人を作れ」という母の言葉も耳障りに思え、仕事に没頭する毎日。(仕事を精一杯頑張っている…けど、私は一人で…)誘われた合コンに思わず参加すると、そこには同じ職場の戌井がいた。物静かだけど仕事熱心な戌井。彼と話す機会はあまりなかったけど、誠実な物言いによしのの心はドキンと高鳴った!「僕じゃだめですか?よしのさんのことがずっと好きなんです」不器用な戌井の一途な想いに恋に臆病なよしのの心は…?――ケモノの見た目をした『獣人』が生きる世界。満月の夜、人畜無害の彼がオオカミになる!