自分に残されているのは両親が残した一軒家と日々監視の目を光らせ自由を奪うモラハラ夫。専業主婦の志穂はそんな夫の言いなりとなり、窮屈な毎日を送っている。ある日、自らの力を誇示するように志穂を強引に抱く夫との姿を向かいのマンションに住む男性に見られてしまう。その人物は写真家を目指す学生・彩登だった。偶然目にしたカーテン越しの出会いから志穂に惹かれていく彩登。そして彼は志穂に自分のモデルにならないかと提案してくる。顔を出さないことを条件にモデルを引き受ける志穂。しかし、そこで彼女はレンズの中だけでは「自由な女」でいられることの充足感に目覚め、ある決意を固めるのだか……。