｢orange｣のレビュー・感想

映画化でも話題になった、未来の自分から過去の自分へ送る手紙を通して、片思い相手の命を救おうとするタイムスリップ・ラブストーリー。非現実的だけど、普通の生活の中で自然に過去と未来が繋がっていくので共感しやすい！その不思議な世界観に魅了され、今までになかった少女マンガとして評価されています。未来の主人公はアラサーに足を踏み入れた頃なので、その視点でも作品を楽しめますよ！もし、過去の自分に手紙を送れるとしたら、何を書きますか？

未来の自分から手紙がくるという信じられない出来事が起こるうえに、手紙によると大切な人が死んでしまうとのこと。
もしも私の元にこんな手紙がきたら、なんの冗談だと思って捨ててしまうかもしれません。仮に信じたとしても、未来を変えるなんてだいそれたことができるのか……。

主人公たちは未来を変えるため、あれやこれやと奮闘します。
ただ、未来を変えることでほかの人に影響が出てしまうのが考えもの。
私としては、未来を変えたらちょっぴり悲しい運命になってしまう某キャラクターが不憫でなりません。
その人も幸せになってほしい！

「orange」はアニメ化されたこともあって、少女マンガなのに、男性ファンを抱えている珍しい作品。
というのも、この話は「自ら命を絶ってしまう未来をもった好きな人を救えるのか？」という点が鍵。
パラレルワールドというSFチックな設定の中で「後悔しない選択」の難しさと各々の弱さみたいなものがあぶりだされた先で迎えるラスト。オススメです。

アニメ化、映画化もされた話題作。本当に、終始涙が止まりませんでした……。学生時代のきらめきがギュッと詰まった青春マンガで、読みながら、登場人物ひとりひとりの気持ちが伝わってきて切なくなります。未来の自分からの手紙、従うも従わないも自分次第……。自分だったらどう行動するだろうと考えながら読むのもオススメです。

母親の自殺・友達の自殺という重いテーマ、パラレルワールドという少女マンガでは異色のSFモチーフなので本気で読まざるを得ません。
後悔しないように生きる。これが難しい。選択を間違えること、行動をしないこと。その時考えて行動しているので全部自己責任なのだ。でも今出来る最大の労わりや大切な人への感謝は出来る。一つ一つ見つめなおすきっかけになりうる一冊です。

なんの気なしに手に取って読んだのですが、まあ面白い！！読み始めてすぐに友達に勧めたのを覚えています。
学園青春ものかと思いきや、謎がちりばめられていて、予想もつかない結末が待ち受けています。
やられた〜って感じです。絶対深夜に読み始めたらだめですよ。
このマンガ、途中で読むことを止めるのは不可能だと断言できます。

6巻完結★菜穂の元に一通の手紙が届くことから、物語が始まるのですが、差出人は菜穂本人。しかもそれは、転校生の成瀬翔を死から救うための行動が書かれている未来からの手紙だったのです。
シリアスから甘酸っぱい恋まで楽しめるのが、この作品のおすすめポイント。あまままなストーリーが苦手な方はぜひ！
タイムカプセルを学生時代の仲間と掘りに行った際の切ないシーンだったり、菜穂が抱くもどかしい翔への恋心だったり、見所満載。
菜穂の同級生の須和は、本当に良い人…。須和にも注目してもらいたい。

「後悔しない未来とはなんなのか？」10年後にはもう居ない、最愛の人を助けるために奮闘する、タイムパラドックス。
「恋愛」と「友情」が交差しているように、ときめきと切なさも絶妙に交差しています。

決して明るいだけの話じゃないですが、主役6人の関係性を見ていると、一番楽しかった青春時代を思い出す一作！