｢微糖ロリポップ｣のレビュー・感想

基本的に男子ふたりの間で揺れる主人公を見ると「はっきりしなさいよ」と母親口調でダメ出しをしたくなる私ですが、本作品の主人公・円には終始共感し続けました。
何なら一読者であるにもかかわらず、円とともに小野と知世というイケメンふたりの間で気持ちが揺れ動きましたよ。
そんな三人の恋路を邪魔する様々な女性の影もあり、最後まで誰と誰が結ばれるのかわからない！　間違いなく夢中になって読み進めてしまう作品です。

両親が宝くじで1億円を当て、突然「 医者になる！」と言い出す物語の始まり。
子供の学費に使いなさいよー！という率直な感想はさておいて、わたしも仮想通貨が100倍くらい跳ねて億り人になりたい。そしたらわたしも両親のように自分のために使っちゃうのかな。
そして今回は女子高生と中学生の恋愛、オトナでいうところの１０個差くらいのビハインド感です。この全7巻につまった映画のようなテンポよい『微糖ロリポップ』を是非ご賞味あれ。

宝くじで1億円を当てた両親が、突然「医者になる!」と言い出し、主人公・円は父の知り合いである麻木家に居候することになるのですが、モチーフとして宝くじ当選に、居候、愛人、年下の男の子、と、なんだかぶっ飛んだマンガのように思いますが、想像以上にすんなり入ってきて軽快に物語がすすみます！
知世派と小野派、どっちか迷ってしまうキュン展開でキャッキャしてください！