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【ネタバレ注意】『空挺ドラゴンズ』の 捕龍船「クィン・ザザ号」に乗り込もう!ロマン溢れる空飛ぶグルメ紀行へようこそ!

【ネタバレ注意】『空挺ドラゴンズ』の 捕龍船「クィン・ザザ号」に乗り込もう!ロマン溢れる空飛ぶグルメ紀行へようこそ!

『とっかぶ』(講談社)の作者:桑原太矩が描く究極のグルメファンタジーマンガ『空挺ドラゴンズ』。天空を泳ぐ龍(おろち)に魅せられ、龍捕りに人生を掛ける乗組員たちの大冒険。圧倒的画力と世界観、見たことのないジューシーな龍肉料理!食いしん坊、必見!

2019/3/8更新 | by dokusho 編集部

  • 空挺ドラゴンズ(1)
    空挺ドラゴンズ(1)

    『空挺ドラゴンズ』とは

    空を駆り、龍を狩猟して生活する捕龍船「クィン・ザザ号」。船で暮らす龍捕り(オロチとり)の生活を描いた『空挺ドラゴンズ』。「good!アフタヌーン」(講談社)にて連載中。表紙からは想像できない“油の乗った龍肉”に思わずゴクリと喉が鳴ること間違いなし!『ダンジョン飯』『とんでもスキルで異世界放浪メシ』『ゴールデンカムイ』などのファンタジー×グルメマンガが好きな方にオススメです。

    桑原太矩(くわばらたく):1985年5月20日生まれ。北海道札幌市出身。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科を卒業。2010年アフタヌーン四季賞にて『鷹の台フリークス』で佳作、2011年同賞にて『ミミクリ』で準入選を受賞。

    あらすじ

    喰いてえ龍(ドラゴン)!
    龍を追って、世界の空を往く捕龍船『クィン・ザザ号』。西へ東へと獲物の龍を求めて旅をする。大物を捕まえれば一獲千金、獲りたての肉も食べ放題。でも、失敗したらもちろんお陀仏。空と龍に魅せられた乗組員たちの大冒険の旅&世界グルメ紀行!

    「クイン・ザザ号」の乗組員たちは捕らえた龍を解体し、それを売って旅をしている。彼らに帰るべき港はない。主人公のミカは根っからの[龍捕り]で、大好物の龍の肉を使って、「龍のテリーヌ」「龍の尾身のステーキサンド」など、さまざまな料理を考案している。

    主な登場人物

    主人公:ミカ

    食べること、捕ること、解体すること、すべを含めて龍が大好きな青年。筋金入りの龍捕りである。感覚が研ぎ澄まされており、他の船員たちには感知できない距離からでも、「匂い」で龍の存在を感知することができる。龍を美味しく食べたい一心で危険な狩猟を行う命知らずの龍捕り。

    タキタ

    捕龍船に乗るようになってから日が浅く、龍捕りの新人。好奇心旺盛で活発なおさげ少女。船員たちからも可愛がられる存在。旅をしていくうちに、美味しいだけではない龍の魅力にどんどん惹かれていく。

    ヴァニー

    いつも凛とした雰囲気を漂わせる女性。美人でどこか陰を感じさせるところがある。口数は多くないが、強くて優しい。そしてお酒が強い。お風呂がないクイン・ザザ号においても、身だしなみに気を使っており、龍から採れる材料を用いた香油で髪の手入れをしている。ミカからは「ヴァナベル」と呼ばれている。

    ジロー

    正義感が強く、誠実な少年。特技は天測で、その技術は船内でも一番の正確さを誇る。

    ウラ爺

    千剖士といって、古くから龍を解体・加工して暮らしてきた一族の族長。 解体した龍の革を縫い付け、壁掛けにして、族長が代々受け継いでいくことが古くからの慣わしとなっている。

    魅力ポイント

    (1) まるで神話!迫力ある龍たちの姿

    本作に登場する「龍」とは、恐らくが想像できる一般的な龍とは異なる姿形をしており、龍の中でも様々な種類の龍が登場するのです。作中でもミカは「全てのリュウを見たヤツなんていないからな」と語っています。
    また捕らえた龍は、解体後の肉から油、皮革までのすべてにおいて無駄がなく、貴重で美しい存在なのです。
    古くから龍を解体、加工して暮らしてきた一族・千剖士の慣わしで、解体した龍の革を壁掛けにして縫い付け、族長が代々受け継いでいます。壁掛けの切り付け模様には一つ一つ別の龍の革でできています。そのさまざまな模様は、色や質感、鱗や毛の有無、凹凸や傷などの革の表情から直感を得た職人たちの手によって形成されているのです。

    職人の女の子が手作業で壁掛けを作っている様子のひとつひとつが細かく描かれており、壁一面の壁掛けに色をつけるならこんな色かな、と想像力が掻き立てられてすごくわくわくします。食べるだけではない、龍とは美しく尊い生き物なのです。

    (2) 思わずゴクリ...食べたくなる龍料理!

    「空挺ドラゴンズ」の最大の魅力と言えるであろう、「龍」の肉を素材としたそのジューシーな料理の数々!空を飛ぶ壮大な生き物が解体され、肉となり、火にかけられて油が滴れ落ちる様子に読んでるこちらもついついお腹がすいてしまします。細かいレシピ付きで、パンに挟んだり、クズ肉にチーズを乗せたり、燻製にしたり・・・etc
    中には推定20億するであろう貴重な小さな龍も登場し、ミカたちはその貴重さを知らずに捕らえて悪魔風に調理してしまうのです。美味しそうにがぶりと頬張る姿にその味を想像して夢が膨らみます。

    (3) 働く。食べる。暮らす。

    この作品の登場人物たちはごりごりに働きます。
    捕龍という命をかける危険な仕事をこなし、解体して料理する。そして誰かと食べて「美味しいね」と分かちあい感謝し、誰かと寝る。衣食住を共にする“人”との関わり、温かさ、そして人間が生きるために生物を取り込むという、命の大事さを感じながら旅を続けていく様子がファンタジーマンガと一味違う魅力だと思います。
    タキタが龍に捕らえられて船から落ちてしまい、一命をとりとめるシーンがあるのですが、ここでの龍の子供との出会いと仲間との繋がりに心動かされます。

    (4) ロマンが詰まった圧倒的画力

    画面いっぱいに広がる空と異国の世界に思わずため息が出るほどに美しい本作。 レシピも細かく描かれており、龍を使った料理が実在しているのではないかと錯覚するほど忠実に描かれています。
    作者の桑原太矩先生の作画へのこだわりは「『空挺ドラゴンズ』では雑な線がいくら重なっても、世界観に合っているからOKって開き直って描いています。」とインタビューで答えています。この時代のものは人工物も手作りなので「定規はそれを殺す」ということで定規を使用していないそうです。
    ひとつひとつ繊細な線で描かれる1ページを積み重ね、全体を構成されて壮大な世界が描かれています。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか!個人的な感想ですが、最初に手にとった時の印象と読んだ後の気持ちがこんなに違うんだなぁと、そのギャップはやっぱり美味しそうな料理にあると思います。「クィン・ザザ号」の大きさを超える龍を捕らえ、解体するシーンから圧巻で、出来上がった料理に対して、ネット上のレビューで「龍ってどんな味がするんだろう」「このレシピは牛肉で代用できるかな」等の“どうにかして食べてみたい”と同じことを思う人たちがたくさんいました。私も「龍のクズ肉のチーズハンバーガー」を食べてみたい・・・!

    千剖士の職人さんの技術とその一つ一つの手作業の描写にも、感動しました。龍の革ってどんな質感・手触りなんだろう?と想像するだけでわくわくします。 最後に、この作品は登場人物の感情をモノローグで語るのではなく、表情や背景、その人が見ている景色で感情を表現させ、読んでいる人によって心に響く場面や受け取り方も異なり、自由に体感できるマンガだと思います。読んでいると不思議と温かい気持ちになる、ヒーリング効果絶大のおすすめマンガです。キレイな深呼吸をしたい時に読んでみてください!

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