ホラー漫画界の巨匠・伊藤潤二のオススメ作品8選

ホラー漫画界の巨匠・伊藤潤二のオススメ作品8選

ホラー漫画を描かせたら右に出るものはいない天才作家、伊藤潤二(いとうじゅんじ)。「独創的な世界観」と「卓越した画力で描き出されるキャラクターたち」が魅力であり、「ただ怖いだけの漫画」にとどまらない"ぶっとんだ発想"でホラー漫画好きを驚かせてきました。そこで、「伊藤潤二作品を読まずして、ホラー漫画を語ることなかれ」とまで謳われる巨匠のオススメ作品をご紹介します。

  • 伊藤潤二傑作集(富江)|伊藤潤二

    伊藤潤二傑作集 1 富江 上

    少年・青年マンガ
    -
    909

    日本ホラーマンガをけん引し続けてきた鬼才のすべてがわかる、入門編にして決定版!「富江」「双一」などの人気シリーズのほか、映像化もされた傑作「首吊り気球」、ホラーゲーム「SIREN」の元ネタの一つとも言われる「サイレンの村」などなど、デビュー以来描きつづけてきたホラー作品を網羅した、奇想・恐怖の一大コレクションです。そんな第1巻は、映画化もされた「富江 アンリミテッド」の原作『富江』です。絶世の美貌を持った少女・富江は何度殺害されても甦ります。身体をバラバラに切り刻もうものなら、その肉片1つ1つが再生し、たとえ細胞の1個からでも、血液の1滴からでも甦り、富江は無数に増殖してゆく———。富江が怖いのはもちろんのこと、彼女の魅力に惑わされる男達が狂っていくさまは富江以上の怖さがあります。デビュー作にして代表作!これを読まずして伊藤潤二を語れません!

  • 伊藤潤二自選傑作集|伊藤潤二

    伊藤潤二自選傑作集

    少年・青年マンガ
    -
    909

    伊藤潤二先生自身のお気に入り読み切り9編を収録した自選傑作集!また、各作品に作者の解説文と直筆ネタ帳の写しが付いており、ファンなら垂涎の特典です。まさに伊藤潤二のエッセンスを抽出した「自選傑作」と言うにふさわしい内容になっています。伊藤潤二先生の作品は、何年経っても頭から消えない不気味さを提供してくれます。不可思議な現象をあえて説明しない不条理さが魅力的な伊藤潤二作品。初心者はぜひここから読んでみてください。伊藤潤二入門におすすめです!斬新な発想と圧倒的な筆力。この異様な世界に引きずり込まれてしまうこと間違いナシ!濃厚でグロテスクなシリアスホラーの世界をこの本から楽しめる、至高の1冊です。

  • うずまき|伊藤潤二

    うずまき 1

    少年・青年マンガ
    -
    800

    女子高生の五島桐絵は、隣町の高校に通う斎藤秀一を駅に迎えに行く途中、路地に座り込んで壁をじっと見つめている秀一の父親を見つけました。彼は桐絵の挨拶にも気付かない様子で、壁にはりついたカタツムリの殻を見つめ続けています。駅で秀一を出迎えた桐絵は、彼にさっきの出来事を話しましたが、秀一はその話題を避けました。公園で秀一は、自分の住む街、黒渦町に嫌悪を抱き始めていることを打ち明けます。そして、帰り道に秀一はつぶやきました。「渦…渦だ…うずまきだ…このまちはうずまきに汚染され始めている …」 どのホラーシーンもグロテスクで、ひどく生理的嫌悪を感じさせます。しかし、気分が悪くなって放り出したくはなりません。むしろその奇妙な世界観が楽しくてスラスラと読むことが出来ます。とても陰惨で濃密な内容でありながら、読者を突き放さないエンターテインメントとして完成しているのです。これはもはや漫画の域を超えています!読了後、あなたはきっと、伊藤潤二先生の作品がもっと読みたくなりますよ。

  • 怪、刺す|木原浩勝 他

    怪、刺す

    少年・青年マンガ
    -
    800

    都会暮らしに見切りをつけて、とある島に移り住んだAさん夫婦。ある朝、Aさんが目を覚ますと、妻の様子がおかしいことに気づきました。野太い声で「ついてこい」という妻の首には、男の顔のように見えるゴルフボール位の膨らみがあるのです———。その他、全国から集めた、実際にあった怪異体験談が語られています。 怪異蒐集家・木原浩勝が語り、 ホラー漫画界のプリンス・伊藤潤二が絵で刺す。 最恐タッグが放つ、絶叫絵噺集です!そして、伊藤潤二ファン必見の読切コミックも特別収録されています。紡がれる怪異に刺し込まれる絵が、より怖さを引き立て、素晴らしい仕上がりになっています!装丁にもこだわりを感じるハイセンスな一作です。ページをめくるたび、あなたの眼球に刺さってくる怖さがありますよ。

  • ギョ|伊藤潤二

    ギョ 1

    少年・青年マンガ
    -
    690

    沖縄にリゾートライフを楽しみにきたカップル・忠と華織は、奇妙な生き物を発見します。それは、浜辺を走り回る「足の生えた」魚でした。連中はやがて大量に上陸を開始し、ついには歯をむき出しにしたサメが海水浴場を走り回って人々を襲い始め———_ 伊藤潤二先生の持ち味である、気持ち悪さやグロテスクぶりが、これでもかと積み重ねられたこの作品!室内をサメが走り回り、足が十本ある大イカにさらに足が増えたやつに捕まり川に引きずり込まれたり、正気を遥かに逸脱した素晴らしいイマジネーションが繰り広げられます。どんどんカオスに進むストーリー。そして、もう描ききったよ!と言わんばかりの、一周まわってすがすがしい投げっぱなしのラストに驚くこと間違いナシ!とにかくグロイ描写が多く、性質上不潔と言うか臭う感じの描写が多く描かれています。そういう作風が好きな方は間違いなく楽しめる、キモさ120%の怪作ですよ!

  • 魔の断片|伊藤潤二

    魔の断片

    少女・女性マンガ
    -
    773

    ホラーマンガ界のプリンス、伊藤潤二の8年ぶりのホラー漫画。「Nemuki+」に連載された読み切り7編に加えて、「シンカン」に掲載された読み切り「耳擦りする女」も収録。 本作はホラーばかりでなく、シュール・ギャグやどこか物悲しい話もあり多彩な内容になっています。8年ぶりだそうですが、そんな月日を感じさせないくらいの面白さでした。笑いと恐怖は紙一重といいますが、伊藤先生の作品はやはり面白さも充実していますね。絵が綺麗だからこそ、不気味なシーンはドキッとさせられます。そして、私が特にオススメしたいのは「緩やかな別れ」という作品です。父親の死を恐れる主人公が実は……。「人間の死」というテーマをもとに繰り広げられる悲しいけど素敵なホラーです。伊藤潤二ファンにとっては絶対に見逃せない一冊になっています!

  • 伊藤潤二の猫日記 よん&むー|伊藤潤二

    伊藤潤二の猫日記 よん&むー

    総合マンガ
    5.0
    600

    新居へ婚約者(現在は奥様)のA子さんと引っ越して来たホラー漫画家J(伊藤潤二)。引っ越しをきっかけにA子さんの実家から「呪い顔の猫」こと「よん」を引き取ることになりました。そして、よんの遊び相手としてもう一匹、「むー」を飼う事になり、犬派だった漫画家Jは———。伊藤潤二といえば稀代のホラー漫画家として知られていますが、そんな伊藤潤二が描いた猫漫画が存在するというのだから、これはもうある種事件です!伊藤潤二の本来の持ち味である“おどろおどろしさ”や“絶妙な間の取り方”で“愛猫との日常”を描いたら、なるほどこうなるのか……と納得せざるを得ません。猫×ホラーの化学反応が堪らない作品です。こんなに、まったりほんわかしたホラー漫画が読めるのは本作だけですよ!

  • 伊藤潤二研究 ホラーの深淵から

    伊藤潤二研究 ホラーの深淵から

    少年・青年マンガ
    -
    1,273

    2万字ロングインタビューから、錚々たる方々の特別寄稿、諸星大二郎先生との対談、単行本未収録作品掲載等、唯一無二のホラー漫画家伊藤潤二さんの、抗いきれない魅力と意外な素顔が垣間見える、とにかく贅沢な内容の30周年記念読本です。伊藤潤二先生の職場、作品の舞台などの貴重な写真が見られるなんてファンにとっては垂涎モノですよね。単行本未収録作品はそれぞれ短いながら面白く、特に『恐怖の重層』『魔声』は、流石伊藤先生……と唸ってしまうほど。伊藤潤二ファンなら絶対に見逃せない一冊です!!読了後、他の作品も読み返したくなってしまうこと間違いナシ!