【閲覧注意】『当て屋の椿』エログロの奥に潜む美麗人情物語。読む手が止まらない!

【閲覧注意】『当て屋の椿』エログロの奥に潜む美麗人情物語。読む手が止まらない!

コミック累計115万部越え、熱烈ファン続出の大江戸吉原ミステリー。 「ベルセルク」「3月のライオン」などでおなじみのヤングアニマルで掲載中の本作。著者は川下寛次先生で前作の「杏子ボンバイエ!」もエロ痛快コメディでオススメ。 欲望渦巻く江戸の街で起こる猟奇的・超常的な事件。エロありグロあり人間模様あり、ミステリーの一言で言い尽くせない本作の見どころと、個性豊かな登場人物の魅力を中心に紹介します。

目次

  1. 1
    『当て屋の椿』とは?
  2. 2
    あらすじ
  3. 3
    登場人物・キャラクター
  4. 椿(ツバキ)| 主人公
  5. 鳳仙(ほうせん)| 主人公
  6. 篝(かがり)
  7. 竜胆(りんどう)
  8. 日輪(にちりん)
  9. 4
    本作の見どころ
  10. (1)謎を深める椿の言葉
  11. (2)事件解決に重要な役割を果たす篝の託宣
  12. (3)綺麗に回収される伏線
  13. (4)悲しくも温かい事件の結末
  14. (5)艶めかしい人物画
  15. (6)椿
  16. 5
    メディア情報
  17. ドラマCD化
  18. 6
    まとめ
  19. 7
    川下寛次の他作品
  • 当て屋の椿(1)

    当て屋の椿(1)

    600

    『当て屋の椿』とは?

    江戸を舞台に何でも捜し当てる「当て屋」を生業とする椿と、同じ長屋に住む春画絵師の鳳仙の2人が繰り広げる和・ミステリー作品。 運命に翻弄され、運命に抗う人たちの生と死が美しく壮大に描かれている。 乃木坂太郎先生の「幽麗塔」や大暮維人先生の「天上天下」、中川海二先生の「ROUTE END」が好きな方はぜひご一読あれ。

    あらすじ

    時は江戸時代。うだつの上がらない絵師鳳仙が、吉原で春画を書いているところから物語は始まる。春画のモデル・悦が通り魔に遭って殺され、なぜか片耳を奪われたという奇怪な事件に巻き込まれる。 「悦がまだ下手人の元にあるのだろう、悦を返してくれっ」 被害者も犯人もさほど関わりない鳳仙だが、娘を亡くした父親の姿を見て奪われた悦(耳)を取り戻してほしいと「当て屋」に依頼した。 聡明で金に執着し、当て屋というより「当たり屋」のような女だが、椿は鳳仙から依頼の内容を聞いただけで事件の真相を突き止めてしまうのだった。

    登場人物・キャラクター

    椿(ツバキ)| 主人公

    なくした物をピタリと言い当てる「当て屋」を営んでいる女性。「当て屋」とは現在で言うところの探偵業にあたる。 美しい外見に加え、聡明で、金に執着する面も併せ持つ。観察眼に長けており相手の次の行動を的確に言い当てられるほどの能力を持っている。瓦版の収集が趣味で3年分の事件(2095枚)全てを覚えている変人。 既刊15巻全ての表紙が椿であり、もう一人の主人公である鳳仙とのパワーバランスが垣間見れる。

    鳳仙(ほうせん)| 主人公

    浮世絵師の男性。しかし本業の浮世絵では食べていけないため、副業の春画で生計を立てている。 女性恐怖症の気がある童貞で、裸婦のモデルに迫られても怯えるばかりで不能気味。しかし鳳仙の周りには女性が数多く登場し、不思議と女性から信頼を置かれる事が多い。 副業の春画の仕事がきっかけで事件に巻き込まれ、以降は椿の助手のような仕事をしており、男嫌い?の椿となんだかんだ気が合っている。

    篝(かがり)

    吉原の一二の美貌と人気の遊女、椿の親友。 右目を閉じると託宣を伝える事から、「吉原の巫女」と呼ばれる。相手が望む情報を手に入れるという特殊な能力で椿に事件のヒントを与えたりもする。 その能力が原因なのかは定かではないが、心と頭の成長が止まっており幼児のような会話しか出来ない。独占欲が強く嫉妬深く、自分の客に女がいると知ると暴れ回る。 地獄と呼ばれる吉原に売られてきたのではなく、自ら望んで女郎となった。

    竜胆(りんどう)

    椿の知人の女医。堕胎が禁止されているなか、堕胎を行う医師。 漢方に精通しており、医師としての腕前は確か。問題を抱えた女たちが彼女の元に集まる。 飾らない真っ直ぐな言葉使いで、他人を傷付けることもある。基本的に和やかで優しい性格だが怒ると極道者のような喋り方になる。 椿をこき使って薬草を安値で買い取っているため、治療費は破格の安さ。

    日輪(にちりん)

    竜胆の助手。全身に傷痕や縫合痕がある大男。 医師見習いというよりは用心棒のような役割で、恨みを買いがちな竜胆を守るために格闘技の心得がある。普段は主に薬剤をすり潰したりする力仕事を任されている。 竜胆に惚れているようで、彼女を侮辱したり口説いたりするものは許さない。

    本作の見どころ

    (1)謎を深める椿の言葉

    目も背けたくなるような猟奇的怪奇事件、奉行所でも気味悪がられ誰も本腰入れて捜さない。どうせこの女も逃げ出すだろうと思いつつ依頼をした鳳仙。 ところが喜んで引き受けた椿は、持ち前の観察眼で理屈を読み解く。 「目の前の肉を切る理屈、命を始末する理屈、他人には解(げ)さなくても理屈はそこにある、だから面白い。」 隠れた真実を見抜き、人を巻き込み、伏線をバラまきながら事件解決に進む。

    (2)事件解決に重要な役割を果たす篝の託宣

    右目を閉じることで「吉原の巫女」篝は真実を手繰り寄せ、人々に託宣をする。 暗号のような篝の言葉は事件解決のヒントになったり、人々を危機から救うこともある。鳳仙も探し物を視てもらいに篝のもとへゆくが、誤って篝の客に別の女がいることを漏らしてしまい店は大騒動。 椿やほかの人が目をつぶらせる他に、髪が目にかかったりケガで見えない状況になったりしても託宣できる。

    (3)綺麗に回収される伏線

    ・鳳仙が女郎の悦と「歌舞伎役者」の瑠璃丸をモデルにして春画を描く。 ・悦が死に瑠璃丸が耳なし女殺人事件の犯人として捕まる。 ・滅多刺しの上左耳を奪われた女が3人、耳を奪われるも生き残りった女が一人。 登場人物の職業や言葉の一つ一つ、また椿がバラまいた伏線や謎がきれいに片付いてゆくのが名作ともいえる要素ではないだろうか。

    (4)悲しくも温かい事件の結末

    愛しい人への、耳へのすさまじい“欲”が引き起こした悲劇。全てを奪われた被害者・悦も真犯人も皆一生懸命生きており、どちらにも共感する点がある。人情味あふれる結末はなんとも言えない哀愁と満足感に似た魅力がある。

    (5)艶めかしい人物画

    舞台が江戸時代の吉原であり、また鳳仙が春画絵師とのこともあり、お色気シーンは多め。前作の「杏子ボンバイエ!」でも色気満載だったがよりパワーアップ。 椿の和服もぴったりしているためか、同じ長屋の住人である侘助(わびすけ)にケツを狙われている。 グロシーンも同じぐらい多いが、ストーリーがしっかりしているため普段苦手な人も読めるのではないだろうか。

    (6)椿

    「黙っていれば随分と美しい顔立ちをしているんだな」と女が苦手な鳳仙がドキッ程の美貌を持つ一方、相手の痛いところを抉って開いて掻きまわす、悪態つけば天下無双。 事件があれば自分の身が危険にさらせれようと首を突っ込むが、知らなくて良い事実には深追いしない思慮深さもある。 親友・篝に起きる悲劇に激昂する姿も、鳳仙の前であふれ出た涙も心を打つ。

    メディア情報

    ドラマCD化

    2014年4月28日に発売された単行本9巻の限定版に付属する。 椿 : 井上麻里奈(進撃の巨人:アルミン・アルレルト、境界線上のホライゾン:ネイト・ミトツダイラ など) 鳳仙 : 下野紘(ACCA13区監察課:ジーン・オータス、進撃の巨人:コニー・スプリンガー など) 篝:西明日香 瑠璃丸:間島淳司 悦:浜崎奈々 野菊:浅倉杏美他

    まとめ

    ミステリーものはネタバレになる恐れがあり、深くは紹介ができなかったのですが、いかがでしたでしょうか。エロやグロに最初目が行きがちだが、人間の業や心情など深いところを描いた作品であり読む手が止まらなくなります。 今回は1~3話、「獲られた耳の謎」をメインに紹介しましたが、「狛犬の行方」「浄瑠璃心中物語」など、謎は次々と二人のもとに舞い込んできます。 10巻以降では椿の幼少期の話も出てきて話がさらに進展してきたので今後の展開が楽しみです。

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