歴史漫画は、活字だけではいまいち頭に入ってこない社会情勢や文化、人物像がすんなりと入ってくので、読み進めるといつの間にか歴史の知識まで身についているという、嬉しいおまけ付き。史実や時代考証をもとに作られているので、作者の意気込みがちがいます。ページをめくるだけで時空を超え、壮大なロマンの世界へ――あなたをいざないます。世界史、中国史、日本史。さらには戦国時代、幕末、中国の春秋戦国時代など一挙紹介!
阿・吽 1
少年・青年マンガ二人の天才の物語が、今始まる。 レオナルド・ダ・ヴィンチにも匹敵するといわれる比類なき天才、最澄と空海が華麗に、繊細に、そして豪快に描かれる。 最澄(幼名:広野)は若くして国分寺に、空海(幼名:真魚)は大学寮に入り共にエリートコースを歩んでいた。しかし腐敗した仏教界の現実に絶望した最澄は山へ籠ることに。一方、官吏になることを期待されていた空海は、謎の僧、勤操の導きで仏教と出会う。既成の枠に収まりきらず、それぞれに孤高の道を歩んでいくことになる。 史実を踏まえ、仏教の世界を丁寧に描写し、男女美形キャラも多数登場する華やかな作品。また、皇族・貴族の権力争いも描かれ、日本史で語られる平安時代の政治の世界を垣間見ることができます。
センゴク(1)
少年・青年マンガ時は戦国時代。美濃(みの)・斉藤家の家臣、仙石権兵衛秀久(せんごくごんべえひでひさ)=センゴク。稲葉山城の戦いで織田信長に捕らえられ、その部下として織田家中に迎え入れられることになった。合戦に明け暮れる過酷な日々の中センゴクは、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康ら戦国時代の英傑たちの下で失敗と挽回を繰り返しながら成長してゆく…。 戸次川の戦いの大敗などから余り好意的な評価を受けてこなかった武将・仙石秀久。戦国史上最も失敗し挽回した男として、主人公に据えて戦国時代を描く異色作になります。 タイトル「センゴク」は戦国時代と主人公の姓「仙石」をかけたもの。
アサギロ~浅葱狼~ 1
少年・青年マンガ1854年、江戸。御前試合にて12歳の沖田惣次郎は、指南番の剣豪・村上と立ち合い、勝ちを得る。沖田家の手柄を立てた惣次郎だったが、その一方、村上は白河藩の恥として切腹を迫られる。完全なる敗北と力の差を悟った村上は、自分の刀を惣次郎に託し切腹の介錯を依頼する…。 動乱の幕末に浅葱色の羽織で京を闊歩した新選組。人々からは「狼」と恐れられた。 本作は新選組を主軸として、史実をベースに描かれた作品となっています。 主役は沖田総司だが、並外れた度量と器の大きさを併せ持つ近藤勇、涼やかな美形の土方歳三など、他の新選組の中核メンバーも見逃せません。 骨太の歴史漫画をお探しの方に、ぜひおすすめします!
キングダム 1
少年・青年マンガもはや説明不要の最強歴史漫画と言っても過言ではないですね!! おそらく完結するまでには100巻を超えそうですが、完結を見届けるまでは死ぬわけにはいきません(笑) 三国志の舞台となる時代のはるか前に中国を最初に統一した秦のお話です。 大迫力の戦闘シーンや魅力的なキャラクター達、切れ者軍師の策略対決や一兵卒から大将軍を目指す主人公のサクセスストーリーなど、淀みなく物語は進んでいきます。 何万もの大軍を指揮することができる大将軍を目指す主人公の信(シン)と、中華統一をして最初の皇帝を目指す秦国王の嬴政(エイセイ)の熱い友情と信頼関係に心が熱くなること間違いないですよ♪
達人伝 ~9万里を風に乗り~ : 3
少年・青年マンガ時は紀元前、戦乱やまぬ春秋戦国の世。小国に住む青年、荘丹は親友の勧めで琰王に仕える兵士となった。ある日、秦の助力を得た隣国の軍勢が都に攻め入り、目の前で王と親友を殺されてしまう。荘丹は、民の皆殺しを回避すべく、敵である斉の大将軍に「9年のうちに秦に対抗できる達人たちを集める」と咄嗟の大法螺を吹き、受け入れられる。そして広い世界に旅立ち、二人の頼りになる仲間を得ることに。荘丹を含めた三人は「丹(あかし)の三侠」と呼ばれ名を上げていくが――。 戦国乱世の中華大陸をダイナミックに描く英雄達の群像劇をお楽しみください! 同時代を描いた作品『キングダム』のキャラクター呂不韋や白起が別の姿で登場するのも歴史漫画ファンにはたまらない。
蒼天航路(1)
少年・青年マンガ「三国志」といえば、善である「蜀」の劉備が、悪である「魏」の曹操と戦うというイメージが一般的であるが、そんな従来のイメージをくつがえしたのが「衝撃のネオ三国志」とも呼ばれる本作。冷徹で暴君のイメージが強い曹操を主人公に据え、まったくの別視点で描いている。 卓越したストーリー展開、迫力あるアクション描写、巧みな演出など、見どころはたくさんあるが、何より魅力的なのは、「その人物に与えるコマにおいては全員主役」と作者が語る、個性あふれるキャラクター! 主人公・曹操の完璧超人っぷり、隻眼の武将・夏侯惇の侠気、従来はただの「いい人」に描かれがちだった劉備のダメ男っぷりや、悪を極めた末、王の風格さえ漂わせる董卓など、従来のイメージを覆すキャラ造形は『蒼天航路』の最大の魅力です!
ヒストリエ(1)
少年・青年マンガ『寄生獣』で世を震撼させた岩明均氏が、デビュー前から温めていたのがこの『ヒストリエ』。舞台は紀元前、奴隷の身分にありながら、豊かな教養と判断力、行動を起こす度胸を併せ持った青年・エウメネス。カルディアの富裕な家の次男として、英雄譚や歴史書に耽溺して育った。しかし父が暗殺され、首謀者であるヘカタイオスが疑いを逸らすために、エウメネスが拾われたスキタイ人の奴隷だったと明かす。自分の出自を知ったエウメネスは奴隷の身分に落とされてしまう。それが彼の波乱の旅の始まりだった。あの偉大なる哲学者・アリストテレスの逃亡を手助けしながら、「故郷」と呼ぶカルディアの街を目指す。のちにアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの、波乱に満ちた生涯を描いた世界史の大作!
とりかえ・ばや 1
少女・女性マンガ平安時代の古典「とりかへばや物語」。「とりかへばや」とは「取り替えたいなあ」の意味。権大納言の娘・沙羅双樹の姫君と、息子・睡蓮の若君はそれぞれが男女逆の性格であった。沙羅双樹は外を男童たちと走り回る活発な子に、睡蓮は男を怖がり屋敷内で人形遊びを楽しむ内気な子に育っていった。 やがて、沙羅双樹の抜きん出た容姿や才能の噂は帝にまで届き、沙羅双樹は男として元服し、睡蓮は女として裳着の儀を行い、お互い引き返すことのできない男女逆転の人生を歩んでいくことになる…。 覇権争いや愛憎劇に巻き込まれながらも、たくましく生き抜く2人からジェンダーが抱える普遍的な悩みと答えを見てとることができる感動の平安絵巻‼